国内IT・通信大手各社の2026年の春季労使交渉(春闘)が本格化している。NEC、NTT、日立製作所、富士通の各社労組は足元の業績や物価高、ITエンジニア不足などを踏まえ、過去最高だった2025年春闘の妥結額を上回る高水準のベースアップ(ベア)を会社側にそれぞれ要求した。
2026年春闘の集中回答日は3月18日だ。会社側が満額回答で応じるか否かが焦点となる。大手の賃上げ水準は例年、準大手・中堅などIT・通信業界全体の賃上げ傾向にも影響を及ぼすものだけに、大手各社がどのような水準で妥結するかが注目を集めそうだ。
2025年の春闘では、電機連合傘下のNEC、日立製作所、富士通の労組がベアに相当する賃金改善分としていずれも1万7000円を要求。各社とも満額回答し、過去最高額の賃上げとなった。ベア率はNECで5%、日立と富士通も4%台で、定期昇給(定昇)分を含めた賃上げ率は、NECと日立の2社が6%台となった。
情報労連傘下のNTTの労組は例年、NTTデータやNTT東西、NTTドコモなどグループ国内主要会社で統一要求を出している。2025年の春闘ではベア相当の賃金改善分として1万2000円を要求し、満額回答で妥結した。ベア率は3.1%、定昇を含む賃上げ率は6.1%だった。
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各社労組の2026年の要求額は…この記事は有料会員限定です






