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裏目に出た建設残土の活用、土質試験結果踏まえず護岸が不安定に

日経XTECH / 3/17/2026

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Key Points

  • 広く都の砂防堰堤の側壁護岸で、改良土の代わりに建設残土を埋め戻しに使用したことで、単位体積重量が増し粘着力が低下し護岸の安定性を欠く事態となった。
  • 建設残土の土質試験でせん断抵抗角を過大評価する一方、他の設計諸定数を考慮せず変更を認めた都の判断が問題視された。
  • 会計検査院は設計不適切を指摘し、残土利用への変更が適切に審査されていなかったと結論づけた。
  • この事例は残土活用の安全性と設計審査の強化、および今後の入札・工事管理プロセスの見直しの必要性を浮き彫りにした。

砂防堰堤(えんてい)の工事で、埋め戻しに用いた建設残土の性状確認に不備があり、側壁護岸の安定性に問題が生じた。当初予定していた改良土よりも単位体積重量が大きく、粘着力が小さかったからだ。

 東京都が進めている砂防事業で、会計検査院から設計が不適切との指摘があった。問題視されたのは、2022年度に施工した砂防堰堤の側壁護岸だ。護岸の高さは3.25~7mで、堰堤の左右に延長計26.47mにわたって構築した。セメントなどを混ぜた改良土で背面を埋め戻す設計だったが、施工者からの申し出で建設残土を利用するよう変更。それがあだとなった。

側壁護岸の施工に不備があった砂防堰堤(写真:東京都)
側壁護岸の施工に不備があった砂防堰堤(写真:東京都)
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 埋め戻し土の変更に当たって施工者が都に提出した建設残土の土質試験の結果には、せん断抵抗角の他、単位体積重量、粘着力などが示されていた。しかし、都はせん断抵抗角が当初設計よりも大きいことだけを見て安全だと判断。他の設計諸定数を考慮せずに変更を認めた。

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特記仕様書に他の諸定数の記載なし

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