似ているけど違う言葉11:道草と寄り道
【日本語】
「道草」と「寄り道」
どう違うのでしょうか?
日本語学習者が中級以上になると
このような似ている言葉の違いを
聞かれることがよくあります。
日本語が母語の私たちが
自然に使い分けている言葉を
説明してと言われると
難しいですね。
もちろん、辞書でも調べますが
もっと身近な例も考えて
どう使い分けているのか
腑に落ちるまで分析してみます。
昨今、AIに聞いた方が早いのですが
私はアナログ人間なので
そのような思考過程が
けっこう好きなのかもしれません。
【手順】********************
1:辞書で調べる
まず言葉の定義を確認します。
小さい頃から勘違いしていることもあるので、
思い込みを捨てて調べます。
2:例文を考える
両方使える場合もありますが
大事なのは違いをあぶりだすことです。
片方では使えるけれど
もう片方では使えない場面や状況を見つけます。
3:違いをまとめる
聞かれたら簡単に説明できるようになればOK
【道草と寄り道の分析】**************
1:辞書の定義
「道草」の意味
①道ばたに生えている草
②目的の所へ行き着く途中で、他の物事にかかわって時間を費やす事
「道草を食う」
目的地に達する途中で、他のことに時間を費やすこと。
語源:江戸時代頃に馬が旅の途中で道端の草を食べてしまい、
予定より進行が遅れることに由来する。
このことから「道草を食う」と言うようになった。
➡語源から考えると、本来は、どこかへ行く途中のことで
帰り道には使わない。
「寄り道」の意味
目的地へ行く途中で、他の所へ立ち寄ること。
また、回り道して立ち寄ること。
目的地に行く途中に他の所に立ち寄ること。また、その道。道寄り。
共通点:
本来の目的から外れた行為をすること
2:例文から考える
①〇〇へ行く途中で、道草を食って、遅れてしまった。
〇「寄り道をして」は使える
②〇〇へ行く途中で、店に寄り道をした。
✕「店で道草」とは言わない
考察:
「道草」は、
目的以外のことに時間を費やせば
店など特定の場所に行かなくても使える。
例えば、道端の花や虫に気をとられたり
思いがけないこと(途中で知り合いに会ったりなど)で
時間を費やすことにも使える。
「寄り道」は、
目的地以外のどこかに立ち寄る意味が強く
ついでに何かの用事を済ませる要素がある。
時間に余裕があるから寄り道ができるとも言える。
このニュアンスは道草にはない気がする。
3:まとめ
共通点と違い:
「道草」も「寄り道」も、
目的地へ行く途中で他のことに時間を使うこと
でも内容に違いがある
「寄り道」は、目的地または家へ帰る途中に
ついでに、どこかの場所に寄るときに使う
(少し時間に余裕があると思っている)
「道草」は目的地に行く途中で、
つい他のことに気をとられて時間を使ってしまうこと
それで、目的に遅れることがある
(時間にあまり余裕がないのに、心が他に向く)
会話例:
「道草」
A:約束より遅かったね。どうしたの?
B:すみません、途中でとてもきれいな花が咲いていたので、
Aさんにも見せたくて、つい写真を撮っていました。
ほら、見てください。(写真を見せる)
A:うーん、確かにきれいだけど
道草食っているひまがあったら、連絡してほしかったな。
B:すみません。
つい夢中になってしまって・・・
「寄り道」
A:そっちに行く途中で、
寄り道して、差し入れ買ってくね。
B:ありがとう。気を遣わせて悪いね。
A:ついでだからいいよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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🌈Special Thanks to 植月えみり さん
(表紙イラスト・クリエイター)
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