AI Navigate

生コン発注の落とし穴 強度不足や法違反も、呼び強度と配合計画書に要注意

日経XTECH / 3/20/2026

💬 OpinionTools & Practical Usage

Key Points

  • 呼び強度欄と設計基準強度の差が生コンクリートの強度不足を招くリスクとなり得る点を実務視点から解説している。
  • 呼び強度が設計基準強度と同じ18 N/mm^2と表示されていた事例を写真付きで指摘し、納品時期が1月だと強度不足の恐れが生じる可能性があると説明している。
  • 記事は日経ホームビルダーの過去記事を検査員の視点で再構成した実務解説で、欠陥施工を未然に防ぐポイントを提供している。
  • 伝票の読み方や検査の確認事項など、現場で直ちに活用できるチェックポイントと法的リスクへの言及を含んでいる。

 すご腕の住宅検査員・長井良至氏が欠陥住宅を防ぐポイントを解説します。今回は、強度不足や法違反を招く生コンクリート発注の問題を取り上げます。日経ホームビルダー2016年11月号「凄腕検査員が見逃さない欠陥施工」を再構成しました。

 下の写真は基礎を打設する際に納品されたレディーミクストコンクリート(生コンクリート)の伝票だ。建て主から依頼を受け、確認するために1月の寒い時期に撮影した。

呼び強度欄に設計基準強度と同じ値の「18N/mm<sup>2</sup>」が指定されていた。納品時期が1月であったことから、このままでは強度が足りなくなる恐れがある(写真:カノム)
呼び強度欄に設計基準強度と同じ値の「18N/mm2」が指定されていた。納品時期が1月であったことから、このままでは強度が足りなくなる恐れがある(写真:カノム)
[画像のクリックで拡大表示]

 この伝票の問題点は、呼び強度欄に記された「18N/mm2」という値にある。図面に記載された設計基準強度も同じく18N/mm2だったからだ。

 「何が問題なのか?」と首をかしげた人は、以降の話をよく理解していただきたい。多くの人が陥りやすい誤解が潜んでいる。

次のページ

+6Nの補正を

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます