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擁壁の根入れ気にせず漫然と施工、前面地盤の洗掘で損傷の恐れ

日経XTECH / 3/13/2026

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Key Points

  • 会計検査院が群馬県藤岡市の災害復旧工事の擁壁施工を“不適切”と指摘し、根入れ深さ不足が主因として挙げられた。
  • 根入れ深さは原則0.5m以上とされ、最下段のかご枠は地中埋設されるべきだったが現場では不足・露出箇所が確認された。
  • 前面地盤の洗掘リスクが高まり、雨水の浸出で擁壁が損傷する恐れが指摘されている。
  • 設計基準の「道路土工─擁壁工指針」に基づく適正な施工と監督の徹底が今後の課題とされている。

砕石を詰めたかご枠を積んだ擁壁で、根入れ深さが不足した。発注者と施工者の誰も根入れ深さの重要性に気付かず、漫然と施工。その結果、前面地盤の洗掘で擁壁が損傷する恐れが生じていた。

 会計検査院から施工が不適切と指摘を受けたのは、群馬県藤岡市が2020〜21年度に実施した市道の災害復旧工事だ。台風で被災した擁壁を撤去し、砕石を詰めたかご枠を積み上げて新たな擁壁を構築。擁壁の下部を土に埋める「根入れ」の深さが不足していた。

埋め戻し高が不足した擁壁(写真:藤岡市)
埋め戻し高が不足した擁壁(写真:藤岡市)
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 設計の基準とした「道路土工─擁壁工指針」(日本道路協会)では、根入れ深さを原則として0.5m以上確保すると定めている。1つのかご枠の高さは0.5mなので、最下段のかご枠は全て地中に埋まっている必要がある。

正しく施工した擁壁のイメージ
正しく施工した擁壁のイメージ
(出所:会計検査院の資料を基に日経クロステックが作成)
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 しかし、この現場では延長37mの擁壁のうち、計24.4mの区間で根入れ深さが足りなかった。根入れが全くなく、最下段のかご枠底部が露出している箇所もあった。擁壁の後背地から流出する雨水などで、前面地盤が洗掘される恐れがある。

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前面の道路全体をかさ上げ

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