コンクリート製水路を構築する工事で、施工者は底版用に用意していた鉄筋が余ったのに、ミスに気付かなかった。必要な箇所に鉄筋を配置しなかった結果、重ね合わせ長さが足らず、水路が強度不足になった。
ミスがあったのは、熊本県菊陽町が2022~23年度に整備した延長64.6mの農業用水路。既製品の鉄筋コンクリート製L形ブロックを両側に向き合わせて構築する水路の工事で、現場打ち底版部分の鉄筋の重ね合わせ長さが足らなかった。
農林水産省の基準では鉄筋同士を継ぐ場合、鉄筋径の30倍以上の長さで重ね合わせると定めている。L形ブロックから張り出した鉄筋の径は13mmなので、390mm以上重ねる必要がある。しかし、現場打ち底版の幅680mmに対し、両側の張り出し鉄筋の長さは390mm。このままでは100mmしか重ならない。町は長さ680mmの別の底版鉄筋を結束して不足分を補う設計とした。
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鉄筋の重ね合わせ方を図示せずこの記事は有料会員限定です






