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「+メッセージ」の終わりの始まりか、KDDIがGoogleメッセージを標準採用

日経XTECH / 3/15/2026

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Key Points

  • KDDIは今後発売のAndroid端末にGoogleメッセージを標準アプリとして採用し、RCSの普及を自社端末で推進する。
  • Google I/Oでの発表とAI技術の強化は、生成AI分野での競争力確保を狙う動機と重なる。
  • 国内では+メッセージが長年普及しているが、KDDIがGoogleメッセージを併用することでユーザー混乱リスクと同時に市場基盤を広げる狙い。
  • 本命の狙いはiPhoneのRCS対応を促進し、iMessageとAndroid間のリッチメッセージ機能を跨ぐ普及を目指す。

 KDDIは今後、米Google(グーグル)が提供する「Googleメッセージ」を、Android端末の標準アプリとして採用する。SMS(ショートメッセージサービス)の発展形であるRCS(Rich Communication Services)に対応したGoogleメッセージをKDDIが採用することは、同じくRCS対応の「+メッセージ」に引導を渡すことになるかもしれない。

2つのRCS対応サービスが併存

 グーグルは米国時間2024年5月14日、同社の開発者向けイベント「Google I/O」を開催した。スマートフォンの新機種である「Pixel 8a」を事前に発表したこともあり、基調講演ではAI(人工知能)に関する新技術のアピールに大半を費やしていた。

 それだけグーグルは、米OpenAI(オープンAI)に先行された生成AIの分野で危機感を抱いているのだろう。巻き返しを図りたい様子がうかがえた。

 同時期、国内でも非常に大きな動きが見られた。KDDIが2024年5月16日、同社が今後発売するAndroidスマホに、「Googleメッセージ」を標準アプリとして追加採用すると発表したのだ。

 GoogleメッセージはAndroid標準のメッセージアプリである。RCSに対応しているのが特徴だ。携帯電話のデータ通信を用いて、テキストだけでなく写真や動画も送れる。グーグルのAI技術を用いて写真を絵文字のように扱える「フォト文字」などの機能も備える。SMSよりリッチな表現が可能なのが大きなポイントだ。

RCSに対応した「Googleメッセージ」を使えば、SMSよりリッチなコミュニケーションが可能になる
RCSに対応した「Googleメッセージ」を使えば、SMSよりリッチなコミュニケーションが可能になる
(出所:グーグル)
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 Androidを開発しているグーグルのGoogleメッセージを、KDDIが自社Android端末の標準アプリに採用するのはごく自然に思える。だがGoogleメッセージがRCSに対応したアプリであることを考えると、この動きは非常に大きなインパクトをもたらす。

 なぜなら国内では2018年以降、KDDIとNTTドコモ、ソフトバンクの3社が同じくRCSに対応した+メッセージを提供しているからだ。このサービスは現在、RCS対応の「Rakuten Link」を提供する楽天モバイル以外のユーザーであれば利用できる。このため+メッセージは多くのスマホにインストールされている。2024年1月末には利用者が4000万人を突破。国内では非常に大きな基盤を持つサービスとなっている。

 それにもかかわらずKDDIは、+メッセージに加えてGoogleメッセージも標準採用することを打ち出した。一連の動きは利用者に混乱を与えかねないように思える。なぜKDDIは、Googleメッセージを標準採用するに至ったのだろうか。

KDDIら携帯大手3社は2018年から、RCS対応サービスとして「+メッセージ」を提供している。写真は2018年4月10日の新コミュニケーションサービスについての記者説明会から
KDDIら携帯大手3社は2018年から、RCS対応サービスとして「+メッセージ」を提供している。写真は2018年4月10日の新コミュニケーションサービスについての記者説明会から
(写真:佐野 正弘)
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本命はiPhoneのRCS対応

 その最大の狙いは、実はAndroid端末ではなく米Apple(アップル)の「iPhone」だと考えられる。

 iPhone標準のメッセージアプリ「iMessage」で利用できる機能の多くは、iMessageでしか利用できない。Android端末ユーザーなどとやり取りをする際は、SMS等を用いる必要がある。このため、競合メーカーから不満の声が少なからずあった。

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RCSを採用するようアップルに呼びかける

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