AI Navigate

横浜銀行など地銀5行が統合DBを刷新 Snowflake採用、連係容易に

日経XTECH / 3/11/2026

Developer Stack & InfrastructureTools & Practical UsageIndustry & Market Moves

Key Points

  • 横浜銀行を含む地方銀行5行が共同で利用する次期統合データベース(DB)を刷新し、40以上のサブシステムと1万8000超のBIツール定義を新システムに移行
  • 新システムは米SnowflakeのデータウェアハウスとSalesforceが買収したInformaticaのデータ連係・加工サービスを採用し、AWSクラウド上で稼働
  • クラウド移行によりシステム運用のリソース負担を軽減し、銀行間でのデータ共有・分析の連携が容易に
  • 刷新はMEJAR陣営による最大規模のデータ利活用基盤の更新で、構築費用は数十億円に及ぶ大規模プロジェクト
  • 勘定系システムより先行して情報系システムのクラウド化を進める戦略的判断に基づく取り組み

 横浜銀行など地方銀行5行が「次期統合データベース(DB)」を稼働させた。40以上のサブシステムや1万8000を超えるBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの定義を新システムに移行させた。銀行をまたいでデータの分析結果を共有・活用しやすくする。

 「勘定系システムに先んじて、情報系システムをクラウドリフトしておくべきだと判断した」。横浜銀行の石川久雄ITソリューション部部長は統合DBを刷新した狙いをこう話す。

 統合DBは横浜銀行、北陸銀行、北海道銀行、七十七銀行、東日本銀行の5行が共同利用するデータ利活用基盤だ。5行は「MEJAR」と呼ばれる陣営を形成し、NTTデータが支援する形で勘定系システムなどを共同化している。

 2026年1月に稼働させた次期統合DBは、データウエアハウスに米Snowflake(スノーフレーク)、データ連係・加工に米Salesforce(セールスフォース)が買収した米Informatica(インフォマティカ)のサービスをそれぞれ使う。

 次期統合DBは米Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス、AWS)のパブリッククラウド上で動作する。以前から5行は統合DBを共同利用していたものの、オンプレミス環境で運用していた。石川氏は「クラウドに移行することで、システム更改にリソースをかけずに済む」と語る。次期統合DBはMEJARにおける過去最大規模のデータ利活用基盤の刷新であり、構築費用は数十億円に及ぶ。

地銀5行がデータ利活用基盤を一斉に刷新した
地銀5行がデータ利活用基盤を一斉に刷新した
(出所:NTTデータの資料を基に日経クロステック作成)
[画像のクリックで拡大表示]

次のページ

BIツールもそろえる

この記事は有料会員限定です