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コンクリート製水路の定番ミス、鉄筋の重ね合わせ短く強度不足に

日経XTECH / 3/14/2026

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Key Points

  • 施工現場の底版用鉄筋の重ね合わせが不足し、水路の強度に影響する欠陥が発生した。
  • 原因は現場打ち底版の鉄筋重ね合わせ長さが設計基準を満たしておらず、余剰鉄筋の活用だけでは補えなかった点にある。
  • 農林水産省の基準では鉄筋継ぎは鉄筋径の30倍以上の長さが必要で、13mm径なら390mm以上の重ね合わせが求められるが、両側の張り出し長は390mmに対して実際の重ね合わせは約100mmにとどまった。
  • 地方自治体は不足分を別の底版鉄筋で補う設計としたほか、再発防止に向けた工程管理の改善が課題となっている。

コンクリート製水路を構築する工事で、施工者は底版用に用意していた鉄筋が余ったのに、ミスに気付かなかった。必要な箇所に鉄筋を配置しなかった結果、重ね合わせ長さが足らず、水路が強度不足になった。

 ミスがあったのは、熊本県菊陽町が2022~23年度に整備した延長64.6mの農業用水路。既製品の鉄筋コンクリート製L形ブロックを両側に向き合わせて構築する水路の工事で、現場打ち底版部分の鉄筋の重ね合わせ長さが足らなかった。

施工時の底版の配筋状況。底版鉄筋を配置しておらず、重ね合わせ長さが100mmしかなかった(写真:菊陽町)
施工時の底版の配筋状況。底版鉄筋を配置しておらず、重ね合わせ長さが100mmしかなかった(写真:菊陽町)
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 農林水産省の基準では鉄筋同士を継ぐ場合、鉄筋径の30倍以上の長さで重ね合わせると定めている。L形ブロックから張り出した鉄筋の径は13mmなので、390mm以上重ねる必要がある。しかし、現場打ち底版の幅680mmに対し、両側の張り出し鉄筋の長さは390mm。このままでは100mmしか重ならない。町は長さ680mmの別の底版鉄筋を結束して不足分を補う設計とした。

L形ブロックを組み合わせた水路
L形ブロックを組み合わせた水路
(出所:会計検査院の資料を基に日経クロステックが作成)
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鉄筋の重ね合わせ方を図示せず

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