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2026年プリツカー賞はスミルハン・ラディック氏、チリの建築家で2人目

日経XTECH / 3/19/2026

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Key Points

  • 2026年プリツカー建築賞をスミルハン・ラディック・クラーク氏が受賞。チリ出身としては16年のアレハンドロ・アラベナ氏に続く2人目の受賞。
  • 発表はハイアット財団が2026年3月12日に公表。授賞式は例年5月だが詳細は未発表、前回は25年にルーブル・アブダビで開催。
  • 審査委員長アラベナ氏らは、ラディック氏が作品に斬新な独創性を示し「見えないものを明白に」すると賛辞。環境と人間の在り方の核心に導くと評される。
  • ラディック氏はサーペンタインギャラリー・パビリオン(2014年)を手掛けるなど、夏季の仮設パビリオンで知られ、建築は大きく永続性と短命性の間の緊張を描くと語る。

 2026年のプリツカー建築賞は、スミルハン・ラディック・クラーク氏が受賞した。チリの建築家としては、16年のアレハンドロ・アラベナ氏に続く2人目の快挙だ。ラディック氏は1965年生まれ。これまで米国芸術文化アカデミーによるアーノルド・W・ブルーナー記念賞(18年)など数々の建築賞を受賞してきた。

2026年プリツカー建築賞を受賞したスミルハン・ラディック・クラーク氏。1965年生まれ(写真:Tom Welsh)
2026年プリツカー建築賞を受賞したスミルハン・ラディック・クラーク氏。1965年生まれ(写真:Tom Welsh)
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 プリツカー建築賞はハイアット・ホテル・グループのオーナーである故ジェイ・アーサー・プリツカー氏とその妻シンディー氏が1979年に創設した。建築界のノーベル賞とも称され、世界的に注目度の高い建築賞の1つだ。ラディック氏は55回目の受賞者となる。

 同賞を主催するハイアット財団が26年3月12日に発表した。例年5月に開催する授賞式の詳細は明らかにされていない。25年は「ルーブル・アブダビ」(アラブ首長国連邦・アブダビ、17年)で開催された。

 同賞の審査委員長でもあるアラベナ氏は、「どの作品においても斬新な独創性を持って答えを提示しており、見えないものを明白にしている」と評する。過酷な環境の下で活動してきたことなどを踏まえ、「建築環境と人間の在り方について核心に導くことができる」とした。

 講評によると、審査委員はラディック氏が「確実性」よりも「はかなさ」を重んじていると評した。彼の建築物は一見すると一時的で不安定、意図的に未完成なものだが、構造化されていて楽観的で静かな喜びに満ちたシェルターを提供しているという。審査委員には、10年にプリツカー賞を受賞した妹島和世氏も名を連ねる。

 ラディック氏は、14年に「サーペンタインギャラリー・パビリオン」(英国・ロンドン)を手掛けたことでも知られる。これは夏季限定で仮設のパビリオンを設営する取り組みで、故ザハ・ハディド氏といった著名な建築家が設計してきた。

ラディック氏の手掛けた「サーペンタインギャラリー・パビリオン」。英国・ロンドンのケンジントンガーデン内にあるサーペンタインギャラリーでは、毎年著名な建築家が屋外にパビリオンを設計するのが恒例となっている(写真:Iwan Baan)
ラディック氏の手掛けた「サーペンタインギャラリー・パビリオン」。英国・ロンドンのケンジントンガーデン内にあるサーペンタインギャラリーでは、毎年著名な建築家が屋外にパビリオンを設計するのが恒例となっている(写真:Iwan Baan)
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 受賞に際して、ラディック氏は次のようなコメントを出した。「異なる時間が交錯する緊張感の中で、感情的な体験を作ることに努めている。人々がしばしば無関心なまま通り過ぎてしまうこの世界について、立ち止まって改めて考え直すように働きかけたい」

 同氏は建築について「建築は、巨大で重厚かつ永続的な形態(何世紀にもわたって太陽の下で人々の訪れを待つもの)と、より小さくはかない構造物(ハエの命のように短く従来の見方では明確な運命を持たないもの)との間に存在するものだ」と語った。

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