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リニア神奈川県駅に2面4線ホームの形、地下30mでは巨大シールド機

日経XTECH / 3/17/2026

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Key Points

  • 巨大シールド機の組み立てが完了し、地下約30mの現場で神奈川県駅(仮称)建設が着実に進行。
  • 駅は延長約680m・最大幅約50m・深さ約30mで、2面4線のホーム形状が分かる段階まで進んでおり、中央本線は通過線、外側の副本線に停車線を設ける構造。
  • 路床工事は地上開削で進み、一部区間は非開削工法を採用。東端で第一首都圏トンネルと接続し、西端から名古屋方面へ向かう第二首都圏トンネルの計画が進む。
  • 現場外には掘削土を仮置きしており、駅構造物完成後は埋戻しで地盤を整える予定。2026年2月27日に報道陣へ公開され、現場の全体像が具体的に示された。
地上部の桟橋から見る神奈川県駅(仮称)(写真:大上祐史)
地上部の桟橋から見る神奈川県駅(仮称)(写真:大上祐史)
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 リニア中央新幹線「神奈川県駅(仮称)」を造る地下約30mの建設現場で、名古屋方面へ向かう第二首都圏トンネルを掘り進める巨大シールド機の組み立てが完了した。JR東海はシールド機とともに、延長約680m、最大幅約50mに及ぶ地下の同駅建設現場を報道関係者に公開。2面4線となるホームの形が分かるほど工事が進んでいた。

 神奈川県駅は、JRと京王電鉄が乗り入れる橋本駅(相模原市)の近くで建設が進められている。駅の大部分は地上から掘削する開削工法で構築。駅西端部で国道16号と交差する区間では非開削工法を採用している。

 駅の東端部には、品川方面から掘削を進めている第一首都圏トンネルが接続する。西端部から名古屋方面の相模川まで約3.6kmにわたり、第二首都圏トンネルを構築する計画だ。

神奈川県駅(仮称)の概要(出所:JR東海)
神奈川県駅(仮称)の概要(出所:JR東海)
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 報道陣に公開された2026年2月27日、地上部の桟橋から神奈川県駅の工事現場を見渡す。副本線やホーム、本線の位置が分かるほど工事が進み、リニアの車両が走る駅の姿を具体的にイメージできる段階に入っている。

 同駅は延長約680m、最大幅約50m、深さ約30mに及ぶ巨大な構造物だ。ホーム2面と線路4線を備える計画で、中央の本線は通過線として使用する。外側の副本線に列車が停車する構造となる。

地上部から見た神奈川県駅。上り下りとも、本線と副本線を備える(写真:大上祐史)
地上部から見た神奈川県駅。上り下りとも、本線と副本線を備える(写真:大上祐史)
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 開削エリアの外には掘削で発生した土を仮置きしている。現在は巨大な地下空間が姿を見せているが、駅構造物の完成後は埋め戻し、地上の地盤を整える予定だ。

仮置きしている掘削土(写真:大上祐史)
仮置きしている掘削土(写真:大上祐史)
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 名古屋方面へ進む。支保工の先が国道16号との交差部となる。その先から第二首都圏トンネルのシールド機が発進する予定だ。

地上部の桟橋から見る神奈川県駅の名古屋方面(写真:大上祐史)
地上部の桟橋から見る神奈川県駅の名古屋方面(写真:大上祐史)
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 駅底面では、ホームや線路の上階に位置する地下2階部分の床の施工を進めている。

施工が進む地下2階部分(写真:大上祐史)
施工が進む地下2階部分(写真:大上祐史)
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 支保工の中を進むとシールド機の後部が見えてくる。

支保工内部(写真:大上祐史)
支保工内部(写真:大上祐史)
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 国道16号交差部の手前では、第二首都圏トンネルを掘り進むシールド機の組み立てが完了している。国道16号交差部は、たて坑を支保工(切り梁・アンカー併用)で土留め壁の変形を抑止しながら掘削した後、非開削のURT工法で大断面トンネルを構築した。トンネルの壁となるエレメントを設置し、その内部を掘削してトンネルを完成させた。

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