リコーが日本語性能でGPT-5に匹敵する金融特化型LLMを開発、業務遂行能力を強化

日経XTECH / 5/4/2026

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Key Points

  • リコーは金融業務特化型LLM「Llama-3.3-Ricoh-70B-20251001」を開発し、日本語性能がGPT-5に匹敵すると発表した。
  • 元となる70Bモデルに金融特有の専門用語・知識を追加学習し、多段推論(Chain-of-Thought)で融資稟議などの業務遂行能力を高めた。
  • 新LLMはオンプレミス提供で、顧客企業の固有データを追加学習できるため、業務適応とデータガバナンスの両立を狙う。
  • 日本語金融ベンチマークで他の最先端モデルを上回ったとしており、金融領域での実務適用の加速が示唆される。
  • 今後は製造業・医療など他業種向けの特化モデル開発も進める方針で、横展開を見込む。

 リコーは2025年10月10日、金融業務特化型LLM(大規模言語モデル)「Llama-3.3-Ricoh-70B-20251001」を開発したと発表した。日本語性能は米OpenAI(オープンAI)が提供するLLM「GPT-5」に匹敵し、さらに日本語金融ベンチマークでは他の最先端モデルの性能を上回ったという。融資稟議(りんぎ)業務をはじめとした専門的な業務遂行能力を強化した点が特徴である。

 リコーが開発したLLMのパラメーター数は700億。日本語能力が高いLLM「Llama-3.3-Swallow-70B-Instruct-v0.4」を基に、金融業特有の専門用語や知識を追加学習した。加えて、多段推論能力(Chain-of-Thought)を獲得させ、専門的な金融の業務をこなす能力を高めた。

 新しいLLMはオンプレミス環境で提供され、顧客企業の固有データを追加学習できる。リコーは今後、製造業や医療といった他の業種・業務に適用可能な特化モデルの開発を進めるという。

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