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「月面住宅」を設計する時代へ、天井の高さは地球の6倍になる?

日経XTECH / 3/17/2026

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Key Points

  • ISSで宇宙飛行士の長期滞在が進んでいる一方で、地球と同様の快適性にはまだ到達していない。
  • 月面居住は現時点で実現しておらず、アルテミス計画下で2028年ごろの月着陸と月基地構想が進行中。
  • 著者の見解や業界の最新動向を伝える中で、地下拠点を含む現実的な設計課題についての議論が紹介されている。
  • 宇宙ビジネスは月基地を起点に火星へ活動を広げる未来像を描き、産業機会としての影響が期待されている。

近年盛り上がりを見せる「宇宙ビジネス」。人類が初めて月面を歩いたアポロ計画から半世紀以上が過ぎ、再び月を目指す動きが活発化している。2026年1月に出版された「宇宙にヒトは住めるのか」の著者に、業界の最前線を聞いた。(聞き手は山﨑 颯汰)

林 公代(はやし きみよ)氏
林 公代(はやし きみよ)氏
神戸大学文学部英米文学科卒業。日本宇宙少年団情報誌編集長を務めた後、フリーランスに。宇宙飛行士・野口聡一氏との共著を含め、13冊の著作を刊行(写真:本人提供)
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ずばり、宇宙に人は住めますか。

 実は、人類は既に宇宙で生活しています。地球上空の「国際宇宙ステーション(ISS)」には宇宙飛行士が長期滞在しており、宇宙での居住は25年以上続いています。意外と知られていないですよね。ただ、宇宙で生きることはできても、地球と同じように快適に暮らす段階にはまだ至ってないのが現状です。

 月に住むことはまだ実現していません。人類が初めて月面を歩いたのは、1961〜72年の「アポロ計画」です。現在は米国や日本、欧州などが参加する「アルテミス計画」が進み、2028年ごろの月面着陸を目指しています。将来的には月に拠点をつくり、火星へと活動を広げる構想もあります。

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月での暮らしはまずは地下から

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