知財力底上げへ 島津製作所が新会社「Genzo AI」設立 業務を自動化、コスト削減

ITmedia AI+ / 3/26/2026

📰 NewsSignals & Early TrendsIndustry & Market Moves

Key Points

  • 島津製作所が知的財産関連業務を生成AIで自動化する新会社「Genzo AI」を設立し、知財担当者不足・属人化・外部委託費高騰の解決を狙う。
  • 特許明細書のたたき台作成、先行技術調査、特許文書翻訳、契約書確認などを支援し、開発資料から出願候補を提案する機能も用意する。
  • 情報流出対策として、サーバ上のデータを一定期間で削除する設定などを可能にする方針。
  • IP Agent(東京)と共同で4月1日に設立し、2030年度に320社導入・売上高15億円を目標に掲げる。
  • 島津製では23年から社内業務で活用しており、25年度に年間8000万円の外部コスト削減効果があったとされる。
産経新聞

 島津製作所は3月25日、知的財産関連業務を生成AIで自動化したシステムを提供する新会社「Genzo(ゲンゾウ) AI」を設立すると発表した。企業や大学、研究機関向けサービスで、知財担当者の不足や業務の属人化、外部委託費の高騰といった課題の解決につなげる狙い。2030年度に320社での導入、売上高15億円を目指す。

photo 島津製作所本社

 発明の内容をもとに特許明細書のたたき台作成や先行技術の調査、特許文書の翻訳、契約書の確認などをAIが支援する。開発資料を読み込ませて出願候補を提案する機能も備える。情報流出対策としてデータをサーバ上から一定期間で削除するよう設定できる。

 新会社は特許調査などを手掛ける「IP Agent」(東京)と共同で4月1日に設立する。社名は島津製の創業者、島津源蔵氏の名前にちなんだ。

 島津製では23年から社内業務で活用しており、25年度には年間8000万円の外部コスト削減効果などがあったという。担当者は「日本の知財力を底上げするインフラになりたい」と話した。(桑島浩任)

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.