中国EVに大型マグネ車体広がるか、日本勢と埋め難い差に

日経XTECH / 5/1/2026

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Key Points

  • 中国のセレス・グループがファーウェイと組むブランドAITOで、車体後部の大型部品にマグネシウム(Mg)合金を採用したと報じられ、Mg車体が中国EVで広がる可能性が示された。

 中国車のボディーにマグネシウム(Mg)合金の採用が広がりそうです。現地報道によると、中堅・賽力斯集団(セレス・グループ)がIT大手の華為技術(ファーウェイ)と組んで立ち上げたブランドAITO(アイト)で車体後部の大型部品にMg合金を採用したとのことです。Mg合金の採用は日本勢が追随しにくく、中国製電気自動車(EV)との差を埋めるのはもはや困難ではないかとの気持ちにさせられる大きな潮流だと見ています。

 中国はEVの根幹であるリン酸鉄系リチウムイオン(LFP)電池を握るなど、EV開発で中国勢と日本勢との技術力の差はかなり広がっています。アルミニウム(Al)合金より軽いMg合金を活用すれば、EVの航続距離を伸ばせます。Mg車体技術を中国勢がものにすれば、その差はさらに広がりかねません。

 Mgの比重は1.7と実用金属の中で最も軽く、鉄(Fe)の7.9、Alの2.7に比べてそれぞれに約8割、約4割軽くなります。車体の多くをFeやAlからMgに置き換えると100kg超の軽量化につながる可能性があり、EVで最も重要な性能の一つである航続距離に大きな影響を与えます。

 足元ではAl合金を使ったギガキャストの採用が中国車で広がっています。技術的にはAlベースでMgの大型部品を開発し、その後、Mgの課題を解決する技術に移行すると見ます。

中国がほぼ独占供給

 中国勢がMg合金の採用を推し進める背景には……

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