Anthropic、GoogleとBroadcomとの提携拡大 次世代「TPU」で3.5GWのAIインフラ確保へ

ITmedia AI+ / 4/7/2026

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Key Points

  • AnthropicはGoogleおよびBroadcomとの提携を拡大し、2027年から稼働予定の次世代TPUで数GW規模のAI計算能力を確保する計画を発表した。
  • Broadcomの開示資料では、AnthropicはBroadcom経由で次世代TPUベースのAI計算能力の約3.5GWにアクセスできる見込みで、計算資源の大半は米国内に設置される予定。
  • 供給保証契約により、Broadcomは2031年までGoogleの次世代AIラック向けネットワーク等のコンポーネントを供給し、TPUはAnthropic専用だけでなくGoogle Cloud側でも活用される。
  • 需要面ではClaudeの企業顧客が増加し、Anthropicの年間換算収益も300億ドル超まで伸長している一方、同社は特定ベンダー依存を避けるためBigQuery/Cloud Run/AlloyDBやAWS Trainium、NVIDIA GPU等も並行活用すると説明した。

 米Anthropicは4月6日(現地時間)、米Googleと米Broadcomとの提携を大幅に拡大し、次世代のAIインフラを確保すると発表した。この提携により、Anthropicは2027年から稼働開始予定のGoogleの次世代TPUで、数ギガワット(GW)規模のコンピューティング能力を確保する計画だ。

 anthropic TPU

 BroadcomのSEC(米国証券取引委員会)への提出文書によると、AnthropicはBroadcomを通じて、次世代TPUベースのAI計算能力のうち約3.5GWにアクセスすることになる。この大規模なインフラ拡充は、急成長する顧客基盤と最先端AIモデル「Claude」の需要増に応えるための施策で、新たに構築される計算資源の大部分は米国内に設置される予定だ。

 また、この大規模な計算能力の提供を支えるために、GoogleとBroadcom間の提携内容も更新された。Broadcomは、Googleの次世代AIラックで使用されるネットワーキングなどのコンポーネントを2031年まで供給するという供給保証契約を締結している。このようにして開発され、展開されるTPUは、Anthropic専用として確保されるだけではなく、「Google Cloud」のインフラとしても幅広く活用される。

 Anthropicはこの発表の中で、年間換算収益が現在300億ドルを突破しており、2025年末時点の約90億ドルから大幅に増加したと語った。この背景にはClaudeの顧客からの需要が2026年に入って加速していることがあり、年間100万ドル以上を支払う企業顧客の数は、2月にシリーズGの資金調達を発表した時点の500社超から、2カ月足らずで倍増して1000社を超えたとしている。

 Anthropicは、同社のインフラ戦略は特定のベンダーに完全に依存するものではないと説明。TPUの拡充に加えて、BigQueryやCloud Run、AlloyDBなどのAIソリューションを利用し、AWS TrainiumやNVIDIAのGPUなど、複数のAIハードウェアを並行して活用している。Anthropicは、こうして多様なプラットフォームにワークロードを分散させることで、重要業務をClaudeに依存する顧客に対して、より高いパフォーマンスとシステムの回復力を提供し続けると説明した。

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