日米のXユーザーが、よく焼けたおいしそうな肉を共通項としてつながり始めている。きっかけは日本人Xユーザーが投稿したイラストや写真。普段ならなかなか国外にまでは広がらないが、生成AIによって登場したとある機能が助けになり、米国ユーザーにも拡散。今や日米のユーザー同士がバーベキューに関する画像やコメントを投稿し合う一大ムーブメントになっている。イーロン・マスク氏含むXの開発陣も、一連の国際交流を好意的に評価している。
話題の発端とみられる投稿は、漫画家のふとしSLIMさんが3月26日に投稿したイラストだ。佐世保の飲食店で楽しそうに肉を焼く米軍兵士を描いたもので、日本では「日本が思うアメリカ人らしい画像」として拡散。焼肉つながりで、同ポストを引用しつつ、実際に米国で体験したバーベキューの様子を画像付きで紹介したり、日本と米国のバーベキュー文化の違いに触れたりする人が登場し、大きく話題になった。
そして一連の投稿は日本以外のXユーザーにも拡散。その助けになったのは、Xが2025年に提供を開始した新しい翻訳機能だ。生成AI「Grok」を使って他言語のポストを自動的にユーザーの言語に訳すもので、いちいち翻訳ボタンを押す必要がない。
これにより米国ユーザーも話題を認知。自信作のバーベキュー画像を続々と投稿したり、日本のユーザーに「ウチに来たら無料で食べられる」「ビールも振る舞うよ」と話しかけたりするように。そして日本人がさらに反応し──という流れにつながっている様子だ。
話題やリアクションの内容は投稿によってそれぞれだが、おおむね日本のユーザー側は米国式バーベキューのおいしそうさを中心に、日米におけるバーベキュー文化の違い、調理法に注目したコメントが多い。
対して米国側からは、自慢のバーベキュー画像を披露したり、地元と他の州におけるバーベキュー文化や調理法の違いを紹介したりする投稿が多い。バーベキューをはじめとしたステロタイプなアメリカ人像が日本人に評価されていることに驚く声も散見される。
中には「いつかこういうバーベキューに参加したい」といった日本ユーザーの投稿に対し「いつでも大歓迎だ」と返す米国ユーザーも。エネルギー問題を巡り国際的な緊張が高まる中、こういったコミュニケーションこそ推進すべきという声も多い。
一連のムーブメントにはX開発陣も好意的に反応している。特にイーロン・マスク氏は「Grokがさまざまな言語を理解しておすすめすることで、初めて今回のような交流が可能になる。これは長年の目標だった」とコメントしている。
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