パラアスリート向け義肢開発、「Autodesk Fusion」で設計を高度化

ITmedia AI+ / 3/25/2026

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Key Points

  • AutodeskがBioDaptと提携し、パラアスリート向け高性能義肢の競技用システム主要コンポーネントを次世代設計へ再設計する取り組みを発表した。
  • Autodesk Fusionのインダストリークラウドを基盤に、既存CADモデルや開発データを統合・一元管理する「Fusion Hub」を構築して開発効率を高める。
  • 足首フレームやバインディングブレースを、3Dプリント時間を延ばさず剛性と寒冷環境での耐久性を最適化する方針で改良し、複数モデル向けの穴パターンで製造バリエーションを集約した。
  • 設計から製造までを統合したワークフローにより反復作業を高速化し、2028年ロサンゼルス大会以降もより多くの人が使える支援製品の拡大を目指す。
  • 今後は金属3Dプリントの高度フレーム設計、埋め込みセンサーによる力の伝達解析、AIによる設計改善案の自動生成などを研究する。

 Autodesk(オートデスク)は2026年3月11日、パラアスリート向けの次世代高性能義肢の開発について、BioDaptとの提携を発表した。AI(人工知能)を搭載した製造業向けインダストリークラウド「Autodesk Fusion」を活用して進めてきた、競技用義肢システムの主要コンポーネントの再設計と改良に関する技術協業を基盤とする。

Autodeskのボストンテクノロジーセンターを視察するシュルツ氏 Autodeskのボストンテクノロジーセンターを視察するシュルツ氏[クリックで拡大] 出所:オートデスク

 BioDapt CEO 兼 創設者のマイク・シュルツ氏は、パラリンピックで3度のメダルを獲得している。同社は現在、パラスノーボードワールドカップなどに出場する下肢切断アスリートの約90%を支援している。

「Autodesk Fusion」で設計するシュルツ氏 「Autodesk Fusion」で設計するシュルツ氏[クリックで拡大] 出所:オートデスク

 今回の提携では、長年蓄積した開発データや既存のCADモデルをAutodesk Fusionに統合し、クラウド上で一元管理する「Fusion Hub」を構築した。

競技中のシュルツ氏 競技中のシュルツ氏[クリックで拡大] 出所:オートデスク

 足首フレームとバインディングブレースを改良するため、3Dプリントの時間を延ばさず剛性を高め、寒冷環境下での耐久性を最適化した。複数の下肢モデルに対応する穴パターンを設定し、製造バリエーションを集約した。設計から製造までの統合ワークフローにより、反復作業を高速化した。

 同社は、2028年のロサンゼルス大会とその先を見据え、より多くの人々が利用できる支援製品を開発する方針だ。今後は、金属3Dプリントによる高度なフレーム設計、埋め込みセンサーによる力の伝達解析、AIによる設計改善案の自動生成などを研究する。

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