新規事業開発、属人的活動から組織での取り組みへ

日経XTECH / 6/1/2026

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Key Points

  • 既存事業の延長だけでは成長戦略を描きにくい環境下で、新規事業の柱づくりが多くの企業の重要な経営課題になっていると述べている。
  • 「新規事業」は既存の製品・サービスを既存の市場・顧客へ届けることからの脱却として定義し、既存との境界は業界・タイミングで異なる点を示している。
  • 市場環境や顧客ニーズの変化が速い中、従来の“技術起点/横展開”中心の進め方だけでは対応が難しくなってきている。
  • 曖昧さを含む定性情報を生成AIが整理・統合できることで、新規事業構想から検証までのプロセスを再構築できる機会が広がりつつあるとしている。
  • PwCコンサルティングと日経BPが新規事業に関する実態調査(2016年・2021年に続く3回目)を実施し、共通点や生成AI活用時の留意点を5回連載で考察・提言するとしている。

 既存事業の延長線上だけでは成長戦略を描きにくい環境の中で、新たな事業の柱づくりは、一部の先進企業だけの取り組みではなく、多くの企業にとって重要な経営課題となっています。このような環境下において、曖昧さを含む定性情報を瞬時に整理・統合できる生成AI(人工知能)の登場により、新規事業の検討プロセスは大きく変わろうとしています。2026年2月に、PwCコンサルティングと日経BPは、新規事業に関する実態調査を実施しました。本調査は2016年、2021年に続く3回目の実施となり、過去2回の調査結果との比較検証を通じて、時代を超えて新規事業開発に成功している企業の共通点や、生成AIを活用する際に留意すべきポイントについて、全5回にわたり考察および提言を行います。

新規事業開発の重要性

 本連載のテーマである「新規事業」とは、既存事業の対となる言葉で、「既存の製品・サービスを既存の市場・顧客に届けること」からの脱却を指します(図1)。

図1 既存事業と新規事業
図1 既存事業と新規事業
(出所:PwCコンサルティング)
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 新規と既存をどう区別するかについては、業界や業種、タイミングによって異なるので、読者と所属企業の置かれている状況に応じて読み進めていただければと思います。これまで新規事業創出の手法は、自社の強みとする技術を起点に新商品や新サービスを開発する、あるいは既存技術を横展開して対象市場を広げるアプローチが一般的でした。しかし、市場環境や顧客ニーズが短期間で急速に変化する現在においては、従来のやり方だけでは十分に対応しきれなくなってきています。こうした課題に対し、急速に進展する生成AIの活用が有力な解となりつつあります。新規事業構想から検証プロセスに至るまでの新規事業開発プロセスを、生成AIを活用して再構築する、または新たに構築できるチャンスが、一部の先進企業だけでなくすべての企業にもたらされる時代に移り変わってきています。

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新規事業開発実態調査の概要

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