SpaceX、xAI、Teslaのオーナーであるイーロン・マスク氏は3月21日(米太平洋時間)、次世代半導体工場「Terafab」の構想を発表した。
マスク氏はXに「Terafabはパズルの最後の欠けていたピースだった」とポストした。
米テキサス州オースティンに建設予定のこの施設は、ロジック半導体、メモリ、最先端のパッケージング工程を単一の施設内に統合する計画という。 同工場では2nmプロセス技術が採用され、月産10万枚のウェハー処理能力を持つとしている。年間で最大1テラワットの消費電力に相当する演算リソースを新規に供給することを目標としている。
このプロジェクトは、既存の半導体メーカーによる将来の生産予測では、マスク氏の各事業が必要とするチップの膨大な需要を満たすことができないという見通しを背景として立ち上げられた。
Terafabで製造されるチップは、人型ロボット「Optimus」や完全自動運転システム(FSD)、自動運転タクシー「Cybercab」、スーパーコンピューター「Dojo」などに用いられる予定だ。また、宇宙環境向けに熱設計を最適化した宇宙環境向けチップ「D3」も生産していく計画という。
さらに、地上向けデバイスだけでなく、宇宙空間での運用を想定した太陽光発電搭載のAI衛星への搭載も計画しているという。
地球上での電力供給の制約を考慮し、将来的にはこの計算リソースの大部分を宇宙空間に配置して稼働させる構想が含まれている。マスク氏は2月にSpaceXによるxAI買収を発表した際、「宇宙データセンター」構想について説明していた。
関連記事
OpenAIのアルトマンCEO、「宇宙データセンターは馬鹿げている」 インドでの対談で
OpenAIのサム・アルトマンCEOは、インドでのインタビューでAIの未来について語った。AGIやASIの実現が近づいているとし、AIインフラ整備を「人類史上最大のプロジェクト」と表現。また、AppleとGoogleの提携や、イーロン・マスク氏についての質問にも答えた。
イーロン・マスク氏、SpaceXによるxAI買収を正式発表
イーロン・マスク氏は、自身がオーナーである宇宙開発企業SpaceXとAI企業xAIの統合を発表した。「Starlink」や「Starship」の運用に高度なAIを直接導入するほか、軌道上にAI計算基盤を構築する「宇宙データセンター」構想の加速を狙う。宇宙空間での低コストなAI学習により、物理学の理解と技術革新をかつてない速度で推進するとしている。
Tesla、「モデルS」「モデルX」生産終了 空いた工場で人型ロボ「Optimus」大量生産へ
Teslaは、旗艦EVの「モデルS」と「モデルX」の生産を今期で終了し、工場をロボット「Optimus」の量産拠点に転換すると発表した。併せてxAIへ20億ドルを出資し、AI「Grok」によるEVとロボット群の統合管理を目指すという。
xAI、200億ドル(約3兆円)調達 NVIDIAも出資で「Grok 5」開発を加速
イーロン・マスク氏のxAIはシリーズEラウンドで200億ドルを調達した。NVIDIAやCiscoも参画した。調達資金は100万基超のGPUを擁するスーパーコンピュータ「Colossus」の拡張と、次世代モデル「Grok 5」の開発に充てられる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
続きを読むには、コメントの利用規約に同意し「アイティメディアID」および「ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン」の登録が必要です






