デンソーは2026年3月31日に発表した中期経営計画で、自動運転などの知能化技術と半導体事業の方針を示した。End-to-End(E2E)自動運転の次世代技術であるVLA(Vision Language Action)モデルを自社開発していることを明らかにするとともに、2040年度には半導体など成長領域の売上高比率を約3割に高める計画を公表。ロームへの買収提案についても改めて意欲を示した。
自動運転技術については、E2EのAI(人工知能)モデルとこれまで培ったルールベースの安全ソフトウエアなどを組み合わせて信頼性を高め、人の監視がいらない「レベル4」相当の技術の確立を目指す。AI半導体の自社設計にも着手し、E2Eで先行する米Tesla(テスラ)や中国勢を追いかける。2029年度をめどに一般道での高度な運転支援機能「市街地NOA(Navigate on Autopilot)」の投入を目指す(図1)。
その後レベル4相当の技術を開発し、限定条件下で運転者の監視がいらない「レベル3」にも展開できるようにする。デンソー社長の林新之助氏は「高信頼なシステムをデンソーならではの技術で差別化し、価値を高める」との意気込みを示した。レベル3や4の実用化を目指す時期は明らかにしていない。
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VLA内製も自前にこだわらずこの記事は有料会員限定です


