もはや米NVIDIA(エヌビディア)を抜きにフィジカルAI(人工知能)を語れない。そう断言できるほど、人型ロボットや産業用ロボット、自動運転車の開発に、同社の半導体製品や開発環境が不可欠になっている。医療現場で利用する人型ロボットにも採用されるなど、応用分野も拡大中だ。
「世界中の企業とロボット開発で協業している。今回のGTCには約110台のロボットが集った」。エヌビディア最高経営責任者(CEO)のJensen Huang(ジェンスン・ファン)氏がこう誇ったように、産業用や人型、医療用、自動運転車(ロボットタクシー)まで、様々なロボットが同社の開発者会議「GTC 2026」(2026年3月開催)に集った。その様相は、エヌビディアの半導体製品や開発環境などがフィジカルAI分野に浸透していることをうかがわせた。
エヌビディアがフィジカルAI向け半導体製品の性能を高めつつ、開発環境を継続的に整備していることから、それらを採用したロボットや自動運転車の性能向上も進んでいる。GTC 2026では、参加者の音声指示に従う、物体を認知して一連の作業を自律的に実行するといった、従来に比べて高度な作業を披露する人型ロボットのデモが目立った。前回のGTCでも人型ロボットのデモがあったが、その多くがブース説明員によるものだった。今回、参加者からの未知の指示にも対応可能になり、フィジカルAIの高度化を実感させた。
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