ルネサス、独自コアの車載マイコンで4年半ぶり新製品 暗号処理専用のハードウエアアクセラレーターを搭載 ほか

日経XTECH / 5/9/2026

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Key Points

  • ルネサスは車載マイコン新製品「RH850/U2C」を発売し、4年半ぶりのRH850ファミリ追加としてローエンド領域を拡充する。
  • RH850/U2Cは最大320MHz・最大4コア構成、最大8MBフラッシュ、ISO26262 ASIL-D対応に加え、最新のISO/SAE21434に基づくサイバーセキュリティ設計をうたう。
  • RH850/U2Cには暗号処理専用のハードウェアアクセラレーターを搭載し、PQC(耐量子計算機暗号)対応の暗号化も可能としてCPU負荷と処理時間を改善する狙い。
  • AMDは組み込み向けMPU「Ryzen AI Embedded P100シリーズ」に8/10/12コア構成を追加し、AI処理用NPUコア(XDNA 2アーキテクチャ、最大50TOPS)でAI推論用途を強化する。
  • 追加製品は合計12製品となり、産業機器向けの温度帯に加えて車載向け2製品がAEC-Q100準拠でサンプル出荷中とされる。

【電子部品】
ルネサス、独自コアの車載マイコンで4年半ぶり新製品
暗号処理専用のハードウエアアクセラレーターを搭載

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 ルネサスエレクトロニクスは28nm(ナノメートル)フラッシュプロセスでつくる車載マイコンの新製品「RH850/U2C」を発売した。乗用車や2輪車のボディー制御をはじめ、シャシーやセーフティー、バッテリー・マネジメント・システム、ライティングやモーター制御など幅広い用途に使える。「RH850」ファミリの新製品発売は4年半ぶり。

 RH850ファミリは同社独自のCPU(中央演算処理装置)コアを搭載した車載マイコンで、累積出荷数は40億個以上にのぼる。既存の「RH850/U2B」はハイエンド品で、RH850/U2Aはミッドレンジ品。新製品のRH850/U2Cはローエンド品に当たる。

 RH850/U2Cは最大320MHz動作のRH850コアを最大4コア(うち2コアはロックステップ対応)搭載し、最大8Mバイトのフラッシュメモリーを集積した。機能安全規格ISO26262のASIL-Dもサポートする。サイバーセキュリティー向けに、最新規格のISO/SAE21434に基づいて設計・開発した。PQC(耐量子計算機暗号)対応の暗号化もでき、暗号処理専用のハードウエアアクセラレーターを搭載することで処理を高速化するとともにCPUの負荷を減らした。(小島郁太郎)

【電子部品】
AMD、組み込み向けMPUに新製品を追加
AI処理向けに強化したNPUコアを搭載、車載にも対応

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 米AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイス)は組み込み向けマイクロプロセッサー(MPU)「Ryzen AI Embedded P100シリーズ」に8コアと10コア、12コアの製品を追加した。いずれも独自アーキテクチャーのAI(人工知能)処理向けNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)コアを搭載する。

 Ryzen AI Embedded P100は独自のXDNA 2アーキテクチャーのNPUコアを搭載している。NPUコアの演算能力は最大50TOPS(毎秒50兆回)である。XDNA 2アーキテクチャーは、旧・米Xilinx(ザイリンクス)の技術をベースに、演算回路増加や動作周波数を向上した強化版だ。Ryzen AI 300ではXDNA 2アーキテクチャーのNPUコアを搭載したことを踏まえ、ブランド名に「AI」を加えた。

 今回の新製品群の投入により、Ryzen AI Embedded P100は計12製品になった。産業機器向けは動作温度範囲が0~+105度の製品が5つ、-40~+105度の製品が5つある。残り2製品は車載向けで、4コア品と6コア品がある。いずれも車載ICの信頼性試験規格「AEC-Q100」に準拠する。現在、Ryzen AI Embedded P100は全製品がサンプル出荷中。(小島郁太郎)

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