キオクシア、27年にAI向け100倍速SSD 「NVIDIAから要望」

日経XTECH / 5/6/2026

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Key Points

  • キオクシアは2027年をめどに、生成AIサーバー向けのデータ読み出し速度を従来比100倍近く高めるSSDを製品化する計画を示した。
  • NVIDIAと協力し、GPUに直接接続してデータをやりとりする構成を進め、従来の「CPU経由でGPU接続」からの転換を狙う。
  • ランダムアクセス性能を1億IOPSに引き上げ、NVIDIAが求める2億IOPS目標に2台構成で対応できるよう設計する方針。
  • SSDのインターフェースとして次世代規格PCIe 7.0への対応を想定しており、性能ボトルネック解消を狙う。
  • GPUのメモリー拡張用途として、HBM(広帯域メモリー)の一部置き換えを狙うことで、生成AI計算の周辺インフラ需要を取り込む意図が示された。
説明会に登壇したキオクシアの福田浩一氏(右)と松寺克樹氏(写真:日経クロステック)
説明会に登壇したキオクシアの福田浩一氏(右)と松寺克樹氏(写真:日経クロステック)
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 半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスは2027年をめどに、データ読み出し速度を従来比100倍近くに高めたSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を製品化する。生成AI(人工知能)の演算を担うサーバー向けに米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)と協力して開発する。GPU(画像処理半導体)に接続して使い、GPUのメモリー容量拡張に使うHBM(広帯域メモリー)の一部置き換えを狙う。

成長する生成AI市場を取り込む
成長する生成AI市場を取り込む
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 2025年9月2日に東京都内で開催したAI市場向けの技術説明会で明らかにした。キオクシアSSD応用技術技師長の福田浩一氏は「エヌビディアからの提案と要望に沿えるよう開発を進める」と話した。

 これまでSSDはCPU(中央演算処理装置)を介しGPUと接続するのが一般的だった。キオクシアはエヌビディアと連携し、GPUに直接接続してデータをやりとりできるSSDを開発する。

 GPUとデータを高速にやりとりするため、データ読み出しのランダムアクセス性能を従来の100倍近くに当たる1億IOPS(Input Output Per Second)に高める。エヌビディアはGPUに接続するSSDに2億IOPSを求めているといい、この要望に2台のSSDで対応できるようにする。PCIe(PCI Express)と呼ばれるSSDのインターフェースの次々世代規格「PCIe 7.0」に対応することを想定している。

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HBMの一部置き換え狙う

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