米Anthropicは5月1日(日本時間)、セキュリティに特化したAIツール「Claude Security」(パブリックβ版)の提供を始めた。AIがコードをスキャンして脆弱(ぜいじゃく)性を検出し、ワンストップで修正できる。まずは同社のチャットAI「Claude」の企業向けプラン「Claude Enterprise」ユーザー向けに展開する。
ベースとなるAIモデル「Claude Opus 4.7」が、リポジトリ全体か対象となるディレクトリをスキャンし、データフローやソースコードなどを分析。発見した脆弱性を修正するパッチを生成する。脆弱性の深刻度や再現手順、推奨の修正方法なども説明できるという。
Claude Securityは、主に組織のセキュリティチームの利用を想定する。Claude Enterpriseのユーザーに加え、Claudeの団体向けプラン「Team」と、個人向けの最上位プラン「Max」ユーザーにも近日中に提供する予定だ。
Claude Securityは、Anthropicが2月にリサーチプレビューとして公開したセキュリティツール「Claude Code Security」の製品版。今回の製品版のリリースは、AIによってソフトウェアの脆弱性を発見・悪用できる状況を踏まえ、世界の重要なソフトウェアの安全性を高める同社の取り組み「Project Glasswing」の開始にも基づくものとしている。
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