ドイツSiemens(シーメンス)が、AI(人工知能)活用を、デジタル空間でのシミュレーションや作業支援から、製造現場での機械制御や自律的実行へと引き上げる。世界最大級の産業展示会「HANNOVER MESSE 2026(ハノーバーメッセ)」(ハノーバー国際見本市会場、2026年4月20~24日、以下、HM26)でシーメンスのデジタルインダストリーズ(DI)部門CEO(最高経営責任者)のCedrik Neike(セドリック・ナイケ)氏は「AIが瓶から飛び出して現実世界とつながった」と述べ、AIの現場実装が進んでいると強調した。
同社はHM26において、AIを活用してエンジニアリング作業を自律的に完了する「エージェントAI」と、未知の状況に柔軟に対応して機械を制御する「フィジカルAI」の実装に注力していることをアピールした。
人間が書いたプログラム通りにしか動けない従来の機械から脱却し、急な仕様変更や現場のトラブルが発生しても機械自身が状況を認識し、最適な動作を判断して生産を継続する「自律型工場」の構築を本格化させている。
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![プレスカンファレンスに登壇した[勝吉1.1]セドリック・ナイケ氏。「シーメンスの最大のテーマは、瓶の中の脳を現実の物理世界にいかに接続するかという点にある」と、SF作品によく登場する例になぞらえて説明した(写真:日経クロステック)](https://cdn-xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/03584/042400006/zu1.jpg?__scale=w:600,h:432&_sh=0f0d05f060)

