米国のデータセンター投資、オフィス超えへ AI急成長で建築の主役交代

日経XTECH / 3/31/2026

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Key Points

  • 米国ではAIの急成長に伴いデータセンター建設が急拡大し、用途別の建設投資で2026年にデータセンターがオフィスを追い抜く見通しが示された。
  • メタはインディアナ州レバノンで米国最大規模のデータセンターを着工し、データセンターに加えて電力・上下水道・道路などインフラに100億ドルを投じる計画という具体例が挙げられた。
  • データセンターの規模は消費電力1GW級が“珍しくない”状態に近づき、従来の100MW級から桁違いに拡大している。
  • IEAの指標(1GW≒一般家庭100万世帯分)や、マッキンゼー試算(電力需要82GW→220GW、対応に3.7兆~7.9兆ドル投資)から、電力とインフラ投資がボトルネックになることが示唆された。

AI(人工知能)の急速な普及に伴って、米国ではデータセンター建設がかつてない規模で拡大している。用途別の建設投資で、2026年にデータセンターがオフィスを追い抜く公算が大きくなった。

 SNS大手の米メタ(旧フェイスブック)は2026年2月11日、米インディアナ州レバノンで米国最大規模となるデータセンターを着工した。メタはデータセンターに加えて、送電線や上下水道、道路などのインフラの建設に100億ドル(約1兆5800億円)を投資する予定だ。

メタが米インディアナ州レバノンで開発する米国最大規模のデータセンターのイメージ。消費電力は1GW程度。メタが100億ドルを投じる(出所:メタ)
メタが米インディアナ州レバノンで開発する米国最大規模のデータセンターのイメージ。消費電力は1GW程度。メタが100億ドルを投じる(出所:メタ)
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 消費電力は1ギガワット(GW)規模となる。国際エネルギー機関(IEA)によれば、1GWは一般家庭100万世帯分に相当する。

 AI需要以前は、最大規模の超大型データセンターでも100MW級だった。特需によってその10倍に当たる1GW級も珍しくなくなってきた。

 「これまで前例がなかった1~2GWが今後のスタンダードになる」。米データセンター事業者、ランシアムのアリ・フェン社長はこう見通す。

 データセンターへの投資は今後数年間、右肩上がりとなる見込みだ。米マッキンゼー・アンド・カンパニーの試算では、世界のデータセンターの電力需要は25年の82GWから30年に220GWに急増する。同社によれば、こうした需要に対応するためには、3.7兆~7.9兆ドルの投資が必要になる。

世界のデータセンター電力需要の予測。AI向けは5年で3.5倍に急増する(出所:マッキンゼー・アンド・カンパニー)
世界のデータセンター電力需要の予測。AI向けは5年で3.5倍に急増する(出所:マッキンゼー・アンド・カンパニー)
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