匠技研工業は2026年4月8日、AI(人工知能)を搭載した見積もり、図面管理システム「匠フォース」の類似図面検索機能が、新たに3D CAD図面(STEP形式)に対応したと発表した。製造現場で活用が進む3Dデータに対応したことで、図面の確認や検索時の業務負担を軽減し、過去の知見の再活用を促進する。
同機能は、AIが3D CAD図面の製品情報を解析し、形状の似た過去のファイルを検索する。ユーザーは、ファイルをアップロードするだけで図面を登録できる。一覧画面や見積もり入力画面から、形状が似た過去の3D CAD図面やそれにひも付く製品情報、見積もり情報を参照できる。
背景には、自動車やOA業界を中心に設計の3D化が進む中、2D図面も依然として利用される状況があった。現場では、3D CAD図面を確認するために専用ソフトを立ち上げる手間や、ソフトのライセンス費用が課題となっていた。
同社は、データの一元管理と最先端のAI機能を組み合わせることで、業務の標準化や工場経営の強化を支援する。今後は、蓄積されたデジタル資産を技術承継や品質向上に役立てることで、製造現場のさらなる生産性向上に寄与する方針だ。
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