「水平分業」誤算の鴻海、EV部品会社に転身 三菱電機の車事業に出資検討

日経XTECH / 3/25/2026

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  • 鴻海精密工業が、三菱電機の自動車部品子会社(三菱電機モビリティ)への出資を検討し、インバーター等のEV中核技術を取り込む方針とみられる。
鴻海は三菱電機の車載部品事業への出資を通じ、EV部品事業を強化する狙いとみられる(写真:日経Automotive)
鴻海は三菱電機の車載部品事業への出資を通じ、EV部品事業を強化する狙いとみられる(写真:日経Automotive)
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 台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業が三菱電機の自動車部品子会社への出資を検討していることがわかった。インバーターなどの電気自動車(EV)の中核技術を取り込み、自動車部品開発の強化につなげる。車両製造を受託する「水平分業」が思惑通りに進んでおらず、部品メーカー事業に活路を求める。

 鴻海と三菱電機が子会社である三菱電機モビリティ(東京・千代田)に折半出資し事業運営する案で調整していると複数のメディアが報じた。三菱電機は2026年3月18日に「当社や三菱電機モビリティが発表したものではない。あらゆる選択肢を念頭に置いた事業ポートフォリオ戦略を推進している。現時点で確定した事実や方針はない」とコメントした。

 三菱電機モビリティの持ち分の一部を事業会社やプライベートエクイティ(PE)ファンドに譲渡する案などを検討している。三菱電機は「帰属価値の最大化や自動車機器事業の中長期的な価値向上、取引の迅速かつ確実な遂行などの観点から検証している」とする。

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