米Google(グーグル)は、スマートフォンの低価格モデル新機種「Pixel 10a」を日本で発売した。部材コストの上昇が続く中、採用するチップセットを据え置くなどして価格の維持に苦心する一方、日本限定カラーを投入して「性能より価値」という評価軸を打ち出した。
日本で人気の「a」シリーズ新機種が登場
「Pixel」シリーズの中でも、低価格の「a」シリーズが国内では人気が高い。グーグルの高いブランド力とグーグル関連サービスを利用できることに加え、コストパフォーマンスが高いことが理由として挙げられる。これまでは上位モデルと同じ「Tensor」シリーズの最新チップセットを搭載しつつ、カメラなどの性能を抑えることで低価格を実現していた。
グーグルは、そのaシリーズの最新機種Pixel 10aを、米国時間2026年2月18日に発表した。前モデル「Pixel 9a」と比べ、グーグルが強みを持つAI(人工知能)関連機能が充実したという。加えて、背面が完全にフラットなデザインが特徴だ。近年では珍しいという。
Pixel 9aも似たデザインを採用しているが、背面カメラに0.5mm程度の厚みがあり、完全にフラットではなかった。だがPixel 10aでは、耐久性を維持しながらカメラ周りの部品や筐体(きょうたい)を限界までそぎ落とすことで、完全にフラットなデザインを実現したという。
Pixel 10aは、米国では現地時間2026年3月5日に発売されたが、日本での発売時期は未定だった。グーグルは2026年4月7日、Pixel 10aの国内発売を正式に発表。2026年4月14日に発売し、価格はPixel 9aと同じ7万9900円(税込み、以下同)からであることを明らかにした。
円安の長期化を受け、ここ数年、aシリーズは値上がりが続いていた。今回、価格が変わらなかったことに、安堵した人は多いだろう。だがPixel 10aの内容を見ると、価格の維持を手放しでは喜べない。
部材高騰などで性能はほぼ据え置き
というのも、Pixel 9aと性能面で大きな違いが見られないからだ。そのことを象徴しているのが、チップセットである。最新のハイエンドモデル「Pixel 10」シリーズが採用している「Tensor G5」ではなく、Pixel 9aと同じ1世代前の「Tensor G4」を搭載している。






