四輪赤字のホンダ、研究所に再統合 専門家「人事含め仕切り直し」

日経XTECH / 4/11/2026

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Key Points

  • ホンダは赤字の四輪事業の立て直しとして、四輪開発機能(量産車開発含む)を2026年4月1日付で子会社の本田技術研究所に再統合する方針を発表した。
  • 車の競争領域がAI中心のソフトウェアへ移行する流れを踏まえ、先進技術と量産車開発の距離を縮めて「再出発」を狙う。
  • 2020年には研究所の量産車開発部門を本社に吸収して四輪事業と研究領域を分離しており、今回の再統合はその組織設計の見直し(仕切り直し)にあたる。
  • 研究所が量産設計を担う体制はホンダの伝統だが、過去の切り離しには社内反発が大きかったとされ、今回の判断は組織文化面でも影響が見込まれる。

 ホンダが赤字に陥った四輪事業の組織再編に舵(かじ)を切り、立て直しを図る。四輪開発機能を2026年4月1日付で子会社の本田技術研究所(埼玉県和光市)に戻すことを発表した(図1)。車の競争領域がAI(人工知能)を中心とするソフトウエアに移行する中、先進技術と量産車開発の距離を縮めて再出発する。

図1 ホンダの四輪事業における組織再編
図1 ホンダの四輪事業における組織再編
ソフトウエア定義車両(SDV)を含めた四輪開発機能を本田技術研究所に移す(出所:ホンダの資料を基に日経Automotiveが作成)
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 ホンダは2020年に研究所にあった量産車の開発部門を本社に吸収し、四輪事業と研究領域を分離した。研究所が量産設計を担う開発体制は創業者の本田宗一郎氏が考案したホンダの伝統で、切り離すことには社内の反発が大きかった。

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