
「君の仕事はなくなるよ」――。そんな挑発的な言葉を社員に投げかけているのが、SHIFTの丹下大社長だ。同時にAI時代において必要な人材像を提示して、助け舟を出すという。
人的資本経営で成長し「AIネイティブのSIカンパニー」宣言などで注目を集めるSHIFTは、AIの大波をどう乗りこなそうとしているのか。日経BPが2026年3月3日から2日間開催した「AIリーダーズ会議 2026 Spring」において、日経ビジネスの熊野信一郎編集長が「公開インタビュー」を実施した。
人の仕事は「ルールメーク」
先ほど楽屋でお会いした際、「この変化と激動の日々が楽しくてしょうがない」というお話をされていました。SHIFTが手掛けるソフトウエアの品質保証関連業務が「不要になるのでは」といった厳しい声も聞かれます。当事者としてはどのように受け止めていますか。
株価は敏感に反応していますが、我々の仕事の内容や顧客のニーズには全く影響がなく、過去最高売り上げ・最高利益を達成する見込みです。
自己変革という意味では、我々は2025年1月、AIネイティブのSIカンパニーを宣言。1800に及ぶAIエージェントを開発してきました。市場調査や比較資料の作成、競合他社のスロット分析といった、従来コンサルタントが担ってきた仕事は今後AIに取って代わられるでしょう。「ドキュメントを書くだけの仕事はなくなるから、次のステップの仕事をしよう」「どうせ破壊されるのであれば、自らイノベーションして壊しに行こう」と社員には常々言っています。
開発とテストに関してはラストワンマイルを仕上げる必要があるため、仕事が0になることはないでしょう。それ以外の部分をどうするのかは常に話し合っています。実際、この1月にも画期的なAIサービスを開発して、3週間で受注見込みが100億円ほどつくれたんですよ。競合との関係などがあるので、まだ詳細は言えないのですが。(笑)
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