中国Alibabaは4月22日(現地時間)、オープンなAIモデル「Qwen3.6-27B」を発表した。270億パラメータでありながら、高いコーディング性能をうたっている。同社のAIサービス「Qwen Studio」やAPIで提供するほか、Hugging Faceなどで商用利用もできるライセンス「Apache 2.0」で公開する。
Qwen3.6-27Bは、視覚情報の入力にも対応するマルチモーダルなAIモデル。“熟考”によって精度の高い出力をする「thinking」モードも備えており、自律的にコーディングする性能に優れるとしている。
プログラミング性能を測る複数のベンチマークでは、前世代の最上位モデル「Qwen3.5-397B-A17B」を超える結果を示したという。「Terminal-Bench 2.0」など一部のベンチマークでは、米AnthropicのAIモデル「Claude Opus 4.5」に迫るスコアをうたっている。
Qwen3.6-27Bは、Qwen3.5-397B-A17Bなどで採用していた小型の専門家モデルを複数組み合わせる「MoEアーキテクチャ」ではない。「実用的で広範囲に展開可能な規模で、最高レベルのコーディング機能を必要とする開発者にとって、理想的な選択肢だ」(Alibaba)とアピールしている。
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