AI(人工知能)が設計図書の情報を読み取り、建設工事の工程表を生成する――。建設分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援やAI開発事業を手掛けるスタートアップのKENCOPA(ケンコパ、東京・渋谷)が開発したアプリ「Kencopa工程AIエージェント」(以下、工程AI)の機能だ。
建設業界では、工事を受注してから約1カ月の間に現場担当者が全体工程表を作成する。Excelなどに手作業で入力するのが主流で、作成に2週間以上を要することもあるため、現場の負担が大きかった。工程AIであれば、設計図書をアップロードした後にAIの質問に回答していくだけで、工程表を最短15分で作成できるという。2026年3月26日に製品版をリリースした。
工程AIの使用方法は次のような流れだ。
まず、担当者は図面や仕様書、見積書といった設計図書をアップロードする。すると、AIが設計図書を認識し、工種や工期、現場の周辺環境、制約条件といった情報を抽出して現場情報や施工計画をまとめる。
さらに、担当者がAIの質問に答えることで、施工計画を修正していく。例えば、夏季休暇などの施工不能期間の有無について設定する。過去に自社内で類似の工事を手掛けたことがある場合は、AIが工程表作成の参考にする工事を自動で提案する。
ケンコパの安村荘佑代表取締役最高経営責任者(CEO)は「生成を開始すると、AIがクリティカルパス(CP)を基準に計算し、たたき台となる工程表を自動で描画していく」と解説する。必要に応じて工区分けや並行工程に関する要望などをチャットで指示することで、より詳細な工程表を作成できる。
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