AI(人工知能)を活用し、文字起こしや要約ができるボイスレコーダーやイヤホンが急増している。背景には、クラウドによるAI技術の進化がある。高品質な文字起こしを低コストで実現できるようになった。
一方で、製品の急増により、市場がレッドオーシャン化する可能性がある。メーカーが生き残るためには、どうすればよいだろうか。
正確な文字起こしを低コストで実現
AIを取り入れた製品やサービスが大幅に増えている。中でもハードウエア製品として最近増えているのが、「AIボイスレコーダー」などと呼ばれる製品だ。ボイスレコーダーで録音した音声を文字起こしし、内容を要約できる。
AIボイスレコーダーに類する製品は以前から存在していた。だが生成AIの普及により、状況が大きく変わった。音声の文字起こしが、より正確かつ低コストでできるようになった。技術的なハードルが低くなったため、AIボイスレコーダー製品を提供する企業が世界中で増えている。
日本でも2025年後半から2026年にかけて、AIボイスレコーダーの新製品が次々と発表されている。例えば2026年3月19日には、2023年から日本市場に参入している米PLAUD(プラウド)が、新製品「Plaud NotePin S」を発表した。
これは「Plaud NotePin」の後継に当たる小型のAIボイスレコーダーである。専用のアクセサリーなどを使って、服や腕などに装着できるのが特徴だ。
同社にとって日本は米国に次いで2番目に大きい市場なので、Plaud NotePin Sでは日本のユーザーの声をいくつか取り入れたという。その1つが、物理ボタンの搭載だ。物理ボタンで録音を開始したり、録音中の任意の箇所に印を付ける「ハイライト」機能を利用したりできるようになった。
また、従来は別売りだったピンやネックストラップなどのアクセサリーを、標準で付属させた。アクセサリーを変えることで、多様なシーンに合わせやすくなるという。
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