台湾積体電路製造(TSMC)がAI(人工知能)データセンターで重要性を増す光電融合技術の主導権を握ろうと新たな手を打つ。同技術を採用した半導体向けの設計情報「PDK(プロセス・デザイン・キット)」を整備し、顧客に幅広く提供する。これまでは米NVIDIA(エヌビディア)など限られた企業が光電融合技術を利用してきたが、設計のハードルを下げて採用に弾みをつける。
TSMCは光電融合、すなわちシリコン(Si)フォトニクス向けの半導体実装技術である「COUPE」を提供している。エヌビディアがデータセンター内で利用するネットワークスイッチ向け半導体で採用するなど、徐々に広がりを見せている。今後、さらに多くの顧客を開拓するために、TSMCは光電融合向けPDKを整備する。2026年2月開催の半導体集積回路の著名な国際学会「ISSCC 2026」のセミナー(フォーラム)で同社の担当者が講演し、その進捗を明らかにした。
COUPEは、主に電気回路(EIC)と光回路(PIC)で構成する。3次元実装技術「CoWoS」を用いて、EICチップとPICチップを垂直方向に積層する。EICには、7nm世代(N7)以降の世代の製造プロセスを適用できる。
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