カント倫理を形式化する:普遍的法則の論理(FULL)
arXiv cs.AI / 2026/4/17
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要点
- 本論文は、安全性の高い人工的な道徳エージェント(AMA)を構築することを目的として、機械倫理のための論理的枠組みを提案している。
- 先行研究が「害してはいけない」「他者を助けなければならない」といった道徳的公理を行動に直接埋め込む場合、エージェントの行為目的を考慮できないことと、人間の道徳的直観を列挙できるという前提に依存していることの少なくとも2つの限界があると論じている。
- カント倫理に焦点を当て、多ソートの量化モーダル論理「Formula of the Universal Law Logic(FULL)」を導入し、カントの定言命法(普遍的法則:FUL)と因果性・主体性といった概念を形式化している。
- カント倫理に基づく3つの事例を用いて、FULLが十分な非規範的な背景知識を与えられれば、内蔵された道徳的直観なしに特定の目的のもとでエージェントの行為を評価する推論が可能であることを示している。
- この研究は、より頑健で自律的なAMAに向けた一歩であり、同時にカント的な道徳推論のより厳密な形式理解につながるものとして位置づけられている。



