米Tesla(テスラ)最高経営責任者(CEO)のElon Musk(イーロン・マスク)氏が主導するAI(人工知能)半導体の量産計画に米Intel(インテル)が参画する。先端半導体の製造技術の開発などで協力すると明らかにした。インテルとの連携で一気通貫の巨大AI半導体工場の実現性を高め、安定調達につなげる。
インテルは2026年4月7日、「Terafab(テラファブ)プロジェクトに参加し、半導体製造技術の刷新を支援できることを誇りに思う」とX(旧ツイッター)に投稿した。マスク氏は2025年11月のテスラの株主総会でAI半導体の製造について「インテルと何かやるかもしれない」とほのめかしており、それが実現する格好だ。
テラファブはマスク氏が2026年3月に表明した巨大な先端半導体工場の構想のこと。半導体の年間生産能力として消費電力換算で1テラワット(TW、テラは1兆)相当を見込み、工場はテスラが本社を置く米テキサス州オースティンに建設する。ロジック(演算用)半導体やメモリーの製造、パッケージング(実装)などを一気通貫で製造する異例の工場を建設する考えだ。
マスク氏は自身がCEOを務める米SpaceX(スペースX)やテスラ傘下のAI企業xAI(エックスエーアイ)との共同事業としてテラファブを発表した。
ただしマスク氏が率いる3社には半導体製造の経験がない。テスラは自動運転向けSoC(System on a Chip)や学習用のAI半導体を自社設計するものの、製造は韓国Samsung Electronics(サムスン電子)や台湾積体電路製造(TSMC)に委託している。
テラファブの構想に対して専門家は「半導体メーカーとの連携なしには実現し得ない」(米調査会社Omdiaコンサルティングディレクターの鈴木寿哉氏)との見方が強かった。今回インテルが参画することで、マスク氏の構想の実現性が高まりそうだ。
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マスク氏のAI半導体構想、ロードマップは?この記事は有料会員限定です








