日立製作所と日立エナジー、エネルギーインフラ向けAIサービスを提供

日経XTECH / 2026/3/25

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要点

  • 日立製作所と日立エナジーは、エネルギー関連設備の運用効率化を目的としたAIサービス群「HMAX Energy」の提供を2026年3月23日(欧州時間)から開始すると発表した。
  • 電力・再エネ事業者やデータセンター等を対象に、設備の運用計画、予測、異常の予測・検知、予防保全を支援し、Lumada 3.0の一部として位置付けられている。
  • 変圧器や開閉装置などの単体だけでなく、変電所や高圧直流送電システムといった拠点全体の運用支援にも活用できる。
  • 予兆検知と予防保全により、変圧器故障に伴う収益損失の最大60%削減、故障件数50%低減、修理コスト最大75%削減などの効果を見込むとしている。
  • 世界的に送配電設備の想定寿命超過や電化・データセンター増加による負荷上昇が背景にあり、既存設備の稼働率向上と寿命延長を通じたユーザー開拓を進める方針。

 日立製作所と子会社の日立エナジーは2026年3月23日(欧州時間)、エネルギー関連設備の運用効率化などを支援するAI(人工知能)サービス・ソリューション群「HMAX Energy」の提供を始めたと発表した。電力や再生可能エネルギー事業者のほか、データセンターなど大量の電力を扱う事業者を対象に設備の運用計画や予測などの機能を提供する。日立製作所が手掛けるデジタルソリューション基盤「Lumada 3.0」の1つと位置付ける。

 変圧器や開閉装置など単体の機器に加えて、変電所や高圧直流送電システムといった拠点全体の運用支援に活用できる。主に設備の効率的な運用計画と、異常などの予測・検知、予防保全を支援する機能を備える。例えば、摩耗や異常挙動の予兆検知と予防保全に用いた場合、高額な修理を防ぎ変圧器の故障による収益損失を最大60%削減できるという。また異常を早期に検知することで、変圧器の故障件数を50%低減、修理コストを最大75%削減できるという。

 日立によれば、世界の送配電設備の多くが想定寿命を超過しており、電化の進展や大規模データセンターの増加による電力需要の拡大が設備への負荷を高めている。既存設備の稼働率を高め、寿命を延ばすソリューションとしてユーザー企業の開拓を進める。

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