TrajOnco:多がん早期検出のための、縦断EHRに対する時間的推論を行うマルチエージェントフレームワーク
arXiv cs.AI / 2026/4/14
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要点
- TrajOncoは、縦断的なEHRデータに対する時間的推論を支援する、訓練不要のマルチエージェントLLMフレームワークとして導入され、多がんの早期検出を目的とする。
- エージェントの連鎖(chain-of-agents)アーキテクチャは長期記憶を用い、時系列の臨床イベントから患者レベルの要約、エビデンスに紐づけられた根拠(ラショネール)、および1年予測のがんリスクスコアを生成する。
- 個人情報を除去したTruveta EHRを15のがん種に対してゼロショット評価したところ、TrajOncoはAUROCが0.64〜0.80を達成し、肺がんベンチマークでは教師あり機械学習と競合する性能を示した。
- 単一エージェントのLLMと比較して、TrajOncoは時間的推論が改善されており、GPT-4.1-miniのような小型モデルであってもマルチエージェントアプローチは有効性を維持する。
- 人手による評価により、TrajOncoの出力の忠実性が検証されており、集約された解釈可能な根拠(ラショネール)によって、臨床知識と整合する集団レベルのリスクパターンを明らかにできる。




