記憶する“Space”を作った

Dev.to / 2026/4/20

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要点

  • 本記事は、サインアップやログイン不要で、ユーザーが過去に伝えた内容を覚えることを目的としたAIチャット体験「Space」を紹介している。
  • Spaceは最初の会話でユーザーIDを作成し、そのIDを次回以降のメッセージに付与することで、データベースに保存した過去の文脈を引き継いでいく。
  • 「重要な発言」を“memories”として保存し、後のセッションで過去の会話を参照できるほか、ユーザーの気分をゆるく追跡する仕組みもある。
  • LLMは基本的に記憶を持たないため、著者はGo、PostgreSQL、そして不安の残るパターンマッチングのロジックを使って“疑似メモリ”を実装した。

あなたを覚えておくAIを作った(ログイン不要)

私が使ったAIチャットは、どれも同じように感じました。

あなたが話す。
それが返す。
あなたが更新する…

そして突然こうなる:

「こんにちは、今日はどんなことでお手伝いできますか?」

まじか…さっきまで話してたじゃん。

そこで、私は Space を作りました。

Spaceが実際に何か

「ただの別のチャットボット」ではありません。

それは:

  • あなたが話したことを覚える
  • あなたの気分を追跡する(ある程度)
  • 過去の会話を引き出す
  • あなたを知っているかのように話す

そしてここがひねり:

サインアップ不要。ログイン不要。

ちょっと待って…じゃあ、どうやってあなたを覚えるの?

最初にSpaceと話すと、ひそかにあなた用の ユーザーID を作成します。

そのIDは、その後のすべてのメッセージと一緒に送られます。

それだけです。

アカウントなし。パスワードなし。

裏側では:

  • 会話はデータベースに保存されます
  • あなたが言った重要なことは「メモリー(記憶)」として保存されます
  • 次に同じIDで現れたとき…中断したところから再開します

つまりそれは デバイス を覚えません。

あなたを (IDを通して) 覚えています。

楽しい部分(というか問題)

LLMは何も覚えません。

だから私は「記憶」を疑似的に作る必要がありました。

使ったのは:

  • Go
  • PostgreSQL
  • かなり怪しいパターンマッチング

それを「人間っぽく」感じさせる方法

たとえば、こう言ったら:

「気持ちが圧倒されてる」
「コーディングが好き」

私はそれを保存します。

そして毎回の返信の前に、AIにこう伝えます:

「この人はストレスを感じている。無視しないで。」

すると突然、こうなります:

「どうやって手伝えばいい?」

から:

「ねえ…前回から、どんな気分で過ごしてた?」

この変化、すごい。

奇妙な気づき

記憶は、モデルよりも重要です。

ちゃんとしたモデル+コンテキスト
は、強力なモデルでも記憶がなければ負ける。

毎回。

私が気をつけたことが1つ

これは 治療(セラピー) ではありません。

それは:

  • 医療アドバイス
  • 深刻な人生の指針

はしません。

ただ、思慮深い人間がそうするように、現れて話しかけるだけです。

最後のひとこと

私たちは皆、「会話する」AIを作っています。

本当の勝負は、覚えてくれる AIを作ることだと思います。

もしあなたがこれを作っているなら…

すべて保存しますか?

それとも、本当に大事なものだけ?