AI時代に新卒採用はどうなる? SBI 「よほど優秀でないと採らない」の衝撃
みなさんこんにちは、株式会社K.I.D.S.広報です。
3月に入り、2027年卒の新卒採用の広報が正式解禁されました。
今年はAIの影響による採用抑制が注目されています。
象徴的なのは、SBIホールディングスの北尾吉孝社長の発言です。
新卒採用を大幅に減らす方針を明らかにしたそうです。
AIをグループの意思決定や業務プロセスの中心にし、採用については「よっぽど優秀な人材でないと採用するなと言っている」と話した。
AI時代の新卒採用・就活はどうなっていくのか、
代表の吉江彰洋に聞きました。
●AIが「新人の仕事」を奪う
――北尾社長の発言、かなり波紋を呼んでいますね
日本の大企業にとって、新卒採用は一種の「投資」だったんですね。
何の色もついていない学生を大量に採用し、
時間とコストを払って一人前に育て上げる。
これが従来の「メンバーシップ型雇用」です。
でも、AIの登場でその前提が崩れつつあります。
これまで新人が担当していた
資料作成の準備
データの整理
議事録作成
一次リサーチ
といった下積み仕事のほとんどを、
AIが瞬時に片付けてしまいますからね。
もともとトレーニング色が強い業務でしたが、
今後はAIの利用を禁止するなどして、
完全なトレーニング目的になっていきそうです。
●新人の育成コストと解雇規制の問題
――「仕事の中で育てる」のではなく、
「育てるための作業」をつくらなくてはならない、と
単純なタイパとコスパだけを見れば、
月額数千円で文句も言わず、
24時間働くAIを導入したほうが圧倒的に効率的です。
育成についても、
これまでは補助的な業務を通して勝手に育っていましたが、
今後はAIがやったほうが速いものを、
あえて人間の若手にやらせないといけない。
それだけコストがかかるわけですから、
ごく一部の優秀層だけを採用したい、
というのは理屈としては理解できますよね。
さらに言えば、AIにより「新人」以外にやらせる仕事も減っています。
たとえば、みずほ銀行は事務職の1/3を減らすと言っています。
今後10年で全国に約1万5000人いる事務職の業務を最大5000人分減らす。
実態はともかく、日本の法律上は簡単に解雇できません。
そうなると、新しく入る人を抑制する方向に向かいます。
農業機器大手のクボタなど、
新卒採用を減らす企業のニュースが話題になっていますね。
マイナビが2月に公表した調査で、27年卒の採用予定数を「増やす」と回答した企業は23%と、前年から約6ポイント減少した。「減らす」は7%で約1ポイント増えた。文系・理系ともに「増やす」が直近のピーク時(24年卒)から10ポイント以上減っており、コロナ禍で採用を絞った影響が残った23年卒以来最低となった。
●今後の就活展望
――今後、新卒の就活はかなり厳しくなる?
さすがに、この1~2年では劇的な変化は起きないと思います。
「優秀な人材だけをとれば良い」というのは、
「当たり馬券だけを買う」みたいな話ですしね。
企業は年齢構成をあまり大きく変えたくないはずだし、
若い世代がいるほうが、新しい技術を活用しやすい。
ただ、企業が利益をあげたければ、
固定費である人件費を削るのが一番手っ取り早いのも事実です。
副業も進む中、必要ならスポットで業者やフリーランスを使う手もある。
空前の株ブームの上、
コーポレート・ガバナンスの強化も言われる時代ですから、
株主サイドからの圧力も強まっていくことが予想されます。
大手企業がよりコンパクトになり、
少数精鋭化していくのは間違いないでしょう。
そのために企業側でも、
優秀な学生を厳選する仕組みが整ってくるはずです。
たとえば、すでにインターンの長期化だとか、
過去の採用データや面接の録音をAIで分析して、
自社にマッチする就活生を見つけたりといったことが進んでいます。
そうする中で、年を重ねるごとに、
新卒に即戦力を求める風潮が増していくんじゃないでしょうか。
そもそも学生の数自体も減っているので、
「就職難」とまではいかないでしょうけど、
有名企業は「狭き門」になっていくかもしれませんね。
そしてそうなったときは、企業側が就活生から、
「よっぽど優秀な企業でないと志望しない」と、
見られるようになっている可能性もありそうです。
次回のnoteでは、
即戦力が求められていく時代に、
若手がどうやってサバイブすべきかを考えます。





