米Anthropicは4月8日(現地時間)、本番運用可能なAIエージェントを構築、運用するためのAPI群「Claude Managed Agents」のパブリックβ版を公開した。エージェントを制御する「ハーネス」とエージェントの稼働環境の開発を「10倍」高速化し、数日で完了させるとうたう。
提供される機能は次の通り。
- エージェントの実行環境: セキュアなサンドボックスの構築や認証、ツール実行を自動で処理する環境
- 長時間のセッションを保持する仕組み: 数時間にわたる自律実行に対応し、接続が切れても進行状況と出力結果を保持
- マルチエージェント協調機能: エージェントが別のエージェントを起動、指揮し、複雑なタスクを並列処理する機能(発表時点ではリサーチプレビュー)
- ガバナンス機能: スコープ付き権限やID管理、実行トレース機能
複数の企業が先行してClaude Managed Agentsを利用し、本番環境でAIエージェントを稼働させている。Notionは同ツールを「Custom Agents」機能に組み込み、ユーザーがコーディングや資料作成を「Claude」に委任できるようにした。楽天は「Slack」や「Microsoft Teams」経由でタスクを依頼できるエージェントを、プロダクトや営業、マーケティング、財務、人事などの各部門向けにそれぞれ1週間程度で展開したという。
Claude Managed Agentsの利用は従量課金制だ。モデルの利用料金に加え、アクティブな実行時間1時間当たり0.08ドル(日本円で約13円)が必要になる。なお、この実行時間には、次のメッセージやツール使用の確認を待つ時間は含まれない。Claudeコンソールや「Claude Code」で利用できる。
関連記事
Claude次世代モデル「Mythos」が一般公開されないワケ セキュリティ能力高すぎて「ゼロデイ攻撃自律開発」「出られないはずのサンドボックスから脱出」
Anthropicは、現行モデルを凌ぐ性能を持つ次世代モデル「Claude Mythos Preview」の存在を公表した。攻撃への悪用リスクから一般公開を見送り、現在は防御目的の限定活用にとどめている。
LLMにも「愛ゆえの盲目」「絶望して脅迫」がある Claudeの“感情”が動作に影響――Anthropicが研究報告
Anthropicは、LLMが内部で感情表現を生成し、それが挙動に直接影響を与えることを解明した。「絶望」などの感情表現が問題行動を誘発する一方、制御により抑制も可能だという。
株式投資にAIを使うと? Claudeは「コツコツ」、Geminiは「大胆」──見えた“性格の違い”
東京大学や松尾研究所らの研究グループは、LLMを活用して株式投資戦略を自動改善するシステムを構築し、その有用性を検証した。フィードバックの与え方やモデル選択が戦略の質にどう関わるか、実験結果を報告している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
続きを読むには、コメントの利用規約に同意し「アイティメディアID」および「ITmedia AI+メールマガジン」の登録が必要です


