抽象: 生成型オートエンコーダは、エンコーダ—デコーダの組を共同で最適化することで、データ分布のコンパクトな潜在表現を学習する。特に、ワッサースタイン・オートエンコーダ(WAE)は、緩和された最適輸送(OT)目的関数を最小化する。ここでは、分布間の類似性は、コストを最小化する結合分布(OTカップリング)を通じて測定される。分布整合に加えて、ニューラルOT手法は、OTカップリングによって誘導される2つのデータ分布間の写像を学習することを目指している。WAE損失の定式化に基づき、共有された潜在空間を用いる2つの対(ペア)のWAEによって、OTタイプのカップリングからサンプリングを可能にする新しい損失関数を導出する。その結果、完全にパラメータ化された結合分布により、(i)決定論的エンコーダによって2つのデータ分布間のコスト最適な輸送写像が学習される。さらに、コスト整合性制約の下では(ii)確率的デコーダを通じて、OTタイプのカップリングから条件付きサンプリングが可能になる。概念実証として、周辺分布および条件付き分布が既知で可視化可能な合成データを用いる。
条件付きサンプリングのためのペア型ワッサースタインオートエンコーダ
arXiv stat.ML / 2026/3/25
💬 オピニオンIdeas & Deep AnalysisModels & Research
要点
- 本論文は、ワッサースタインオートエンコーダ(WAE)を用いて最適輸送(OT)型の結合から条件付きサンプリングを行うための、新しい生成モデリング目的関数を提案する。
- 共通の潜在空間を持つ2つのペアとなったWAEを用いて損失関数を導出し、OT結合を表す完全にパラメータ化された同時分布を得る。
- 本アプローチは、2つの母分布間の決定論的なエンコーダベースのコスト最適輸送写像を学習し、コスト整合性の制約の下で、確率的なデコーダベースの条件付きサンプリングを可能にする。
- 著者らは、母分布と条件付き分布が既知で可視化できる合成データにおいて、本手法を概念実証として検証する。