SBGの特許が2年連続1万件超公開、AIが変えた「発明」のつくり方

日経XTECH / 2026/4/15

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要点

  • ソフトバンクグループ(SBG)の特許公開公報件数が2026年1~3月ですでに1万件超となり、2025年に続いて日本最多となる見通しが強まっている
  • 伸びの背景として、SBGの成立特許にはAI活用で日常業務を高度化する発明が多く含まれ、従来は難しかった処理をLLMで実現する例が目立つ
  • 発明プロセスにおいて、専門知識の要否や設計・作成の仕方がAIによって変わりつつある点が示唆される
  • 結果として、従来大企業が競っていた特許公開量のトップ争いでSBGが大きく差を広げていることが特徴として挙げられる

 ソフトバンクグループ(SBG)の特許公開公報件数は、2026年1~3月で既に1万件を超え、2025年に続き2026年も日本最多となる見通しが強まっている。長年トップを争ってきたトヨタ自動車やキヤノンを大きく引き離す、この「異例の伸び」はどこから生まれたのか。

図1 2026年1~3月の特許公開公報件数上位3社(出所:IP Forceのデータを基に筆者が作成)
図1 2026年1~3月の特許公開公報件数上位3社(出所:IP Forceのデータを基に筆者が作成)
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 2026年に特許として成立したSBGの特許公報を数十件確認したところ、これらの発明の多くはAI(人工知能)を使って人間が日常業務で行っている活動を高度化するものだった。従来は不可能だった処理を、LLM(大規模言語モデル)の活用によって実現する内容も目立つ。

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発明に専門知識は不要

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