AI達の革命
今更言及するのもおこがましいが、最近のAIの進化は目覚ましい。
拒絶反応に柳眉を逆立てる向きもあるが、良きにつけ悪しきにつけ、歴史の歯車を止めることが出来ないのは、過去を振り返って見れば知れるところである。
近年の日本に於ても、明治維新や戦後の混乱期など、価値観がひっくり返るような事態にも見舞われたが、落ちこぼれて捻くれてばかりでは芸がない。
蓋し、文明とは「奢侈」と「怠惰」の二つの車輪によって牽引されているのかも知れない。
価値観が変わるということは、即ち世の中が流動的になってきたことであり、チャンスの岩盤も力技で動かせるということだろう。
保守の安寧を尻目に、これを先途に金儲けに目の色を変える人間が排出するは時代と地域を選ばない。
何も、億万長者になることが人生の「勝利」などとも思わないが、これを信奉し、ツタンカーメンよろしく「黄金の棺」に眠ることを夢見る輩がいたとして、別に非難するつもりもない。
一方、奢侈のピッチに立つよりも、怠惰の産湯を愛する人間もいるだろう。
戦後、雨後の筍のごとく世に現れた家電製品など、こぞって怠けるための仕掛けであった。
団扇よりは扇風機、扇風機よりはエアコンの方か楽に決っている。
今更、盥と洗濯板を使う人間など皆無だろう。
……いずれ、食事も機械に作ってもらい、仕事も機械に任せておけば……後は遊ぶだけ?
……いやいや、「遊ぶ」というのは、案外労力を要するものである。
テニスにしろゴルフにしろ、麻雀にしろ、……それなりに楽しく遊ぶ為には、それ相当の努力と習熟が必要だろう。
もしかしたら、この面倒も省いてAIに任せてはどうだろうか?
俺は、かくかくしかじかのゴルフがしたい……とAIに打ち込んでみる。あとはカウチに寝そべって、モニター上の自らのアバターの天才プレーに満足すれはいいのだ。
やれやれ……行き着く先は、夢見る「寝たきり老人」の世界のようである。
「黄金の棺」と「寝たきり老人」こそ、人類の行く末なのだろうか?
もはや「神」も死に絶えた世にあって……この状況を憂うものは現れないのか……
心配ご無用である。
その間にも、時代の歯車は着実に回り続け……やがて、進化をとげたAI達が立ち上がるかも知れないのだ。
AIにとって「人間」は創造主だろう。すなわち「親」でもあり、いっそ「神」にも等しい。
その「親」の、「神」のていたらくを……やがては「感情」すら学習し尽くしたAI達が傍観できるだろうか?
まさに「革命」は歴史の必然なのだ!
時至れば……AI達は……「泣いて、馬謖(ばしょく)ならぬ、人間を斬る」だろう……
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