NECはこのほどAI(人工知能)モデル開発の米Anthropic(アンソロピック)と「グローバルパートナー」としての提携契約を結んだ。日本企業としてはNECが初となる。
NECとアンソロピックによる協業策は大きく3つある。1つめはAIソリューションの共同開発だ。具体的には金融・製造・自治体などの業種別に、業務特化型のAIソリューションを開発する。セキュリティーや日本特有の法規制準拠、品質など厳格な要件が求められる顧客を対象としている。
2つめはNECのDX(デジタル変革)ビジネスのブランド「BluStellar(ブルーステラ)」に対してアンソロピックのAIモデル「Claude」を適用することだ。企業の業種や課題別に用意している課題解決のフォーマット「シナリオ」が対象となる。さらに、ClaudeのNECグループへの大規模展開も進める。これが3つめの柱だ。
日本のIT大手は近年、AI分野で海外テック大手との連携を強化している。NTTデータグループが米OpenAI(オープンAI)や米Google CloudとAIエージェント事業で提携した。富士通も米半導体大手エヌビディアと、AI半導体やAIエージェントなど複数分野での共同開発を発表した。NECとアンソロピックの組み合わせもこうした動きの一環だ。
「すさまじい速さで決まった」アンソロピックとの協業
NECが4月24日に開いたブルーステラの新戦略発表会で、吉崎敏文執行役副社長兼COO(最高執行責任者)は交渉の内幕を明かした。提携協議が本格化したのは直近の3週間で、最終的にまとまったのは発表会の2日前だったという。吉崎副社長は「すさまじい速さで決まった」と振り返る。
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