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ラピダスCTO、1ナノでTSMCと「半年差に」 まずは信頼獲得から

日経XTECH / 2026/3/31

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要点

  • ラピダスは2026年末に顧客設計の2nm世代テストチップの生産開始を予定し、2027年後半の量産(目標)への足がかりとする。
  • 2025年7月に2nmトランジスタの動作は確認したが当初は特性が不十分で、2025年9月ごろから改善を加速した結果、千歳工場ではアルバニーでの約1年半の改善を2カ月弱で実現するなど進捗が急速。
  • 改善スピードは、歩留まり改善人材や技術移管(ファウンドリー)経験者などの社内人材が一体となって適材適所に配置されていることが大きい。
  • 全枚葉式製造ラインとAIを活用したウエハー搬送システムが製造サイクルタイム改善に寄与していると述べ、コンセプトに沿う成果を実感している。
  • 世代を追うごとにTSMCとの差を縮め、1nmでは半年差を狙いながらまずは顧客からの信頼獲得を重視する姿勢を示す。

この記事の3つのポイント

  1. 2026年末にも顧客が設計した2ナノ世代のテストチップを生産開始
  2. AI関連を中心に米国企業から引き合い、日本や欧州の顧客も
  3. 世代追うごとにTSMCとの差を詰め、1ナノでは半年差狙う
ラピダス専務執行役員CTOの石丸一成氏は顧客を訪れるたび期待値の高まりを感じると話す(写真:加藤 康)
ラピダス専務執行役員CTOの石丸一成氏は顧客を訪れるたび期待値の高まりを感じると話す(写真:加藤 康)
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 先端半導体の受託生産を目指すRapidus(ラピダス、東京・千代田)は2026年末にも、顧客が設計した2nm(ナノメートル)世代のテストチップの生産を始める。2027年を目指す量産への一里塚となる。2026年2月には政府が1000億円を出資し、民間も32社が計1676億円を出資するなど産業界を挙げた支援体制が整ってきた。専務執行役員CTO(最高技術責任者)の石丸一成氏に技術開発の進捗を聞いた。

2ナノ半導体の量産を目指す2027年後半まで2年を切りました。

 2ナノのトランジスタが動作したことを2025年7月、顧客向けイベントで発表しました。ただ、この時点での動作特性は納得いくものではありませんでした。突貫工事で、プロセス技術も製造装置も十分には準備ができていませんでした。

 2025年9月ごろから特性の改善を始め、驚くような速さで改善しています。(米IBMの開発拠点があり技術者を派遣した米ニューヨーク州)アルバニーでは1年半かかった改善が、千歳工場(北海道千歳市)では2カ月弱でできている。アルバニーで実験を重ねてきた技術者たちの知見が生きたとはいえ、このスピードには我々も驚いています。

 当社には半導体工場で歩留まり改善を担ってきた人材、ファウンドリー(半導体受託生産会社)への技術移管を担ってきた人材などが集まっています。彼らが一心同体となり、適材適所で動けていることは大きいです。

 半導体ウエハーを1枚ずつ処理する全枚葉式の製造ラインと人工知能(AI)を生かすウエハー搬送システムが、製造のサイクルタイムを改善することも肌で感じています。まさに我々が掲げてきたコンセプト通りです。

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先を見据えた技術を盛り込む

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