世界最大級の産業見本市「HANNOVER MESSE 2026(ハノーバーメッセ)」が、2026年4月20日からドイツ・ハノーバー国際見本市会場で始まる。今年の注目展示はAI(人工知能)技術を物理世界に実装する「フィジカルAI」、自律的に連携する「エージェンティックAI」の台頭、そして2026年に初めて導入される「防衛生産エリア(Defense Production Area)」の設置だ。
「フィジカルAI」が急拡大
ここ数年、AI活用はハノーバーメッセで展示の中心となっていた。しかしそれはあくまでコンピューター内に閉じた話だった。
例えば2025年ハノーバーメッセで目立ったのは、製造業における生成AIの活用だった。チャットボットの延長線上にとどまっていたAI活用から、ロボット制御のプログラミングを自動化するといった用途にも応用が広がっていた。
2026年はさらに踏み込んで、データ分析を中心としたAI活用から、物理世界で自ら状況を判断し行動するフィジカルAIへの移行が進む。
中でもフィジカルAIの主戦場とも言える人型ロボット(ヒューマノイド)の展示増加は著しい。2025年もその存在は目立っていたが、ブースへの集客目的での人寄せパンダ的な展示が中心だった。それに対し2026年は、現場への導入を強く意識したデモンストレーションが増えそうだ。背景には、労働力不足と多品種少量生産に対応する自動化への需要の高まりがある。
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