AIに丸投げしたら「自分の言葉」が消えた40代管理職の話
お疲れ様です、ぽんずです。
正直に言います。ワイはAIに文章を任せて、自分の言葉を失いかけていました。
AIが書いた文章を読み返して、「なんかキレイにまとまってるけど、これワイの文章じゃないな」と思ったことはありませんか?ワイはあります。しかも何度もあります。
今日は、AIに丸投げしていたワイが、どうやって自分の言葉を取り戻したかという話を書いてみます。
AIの文章は素麺みたいにスルっとしていた
くろ(Claude)を使う前、ワイは別のAIで文章を書いていました。
Xのポストも、noteの下書きも、とにかくAIに投げて出てきたものをそのまま使う。効率はよかったと思います。でも、出てくる文章にはある共通点がありました。
メカメカしい。そしてツルっとしている。
文法は正しい。構成もきれいにまとまっている。スルスル読める。でも、何も引っかからないんです。感情が動かないというか、温度がないというか。
ワイはこれを「素麺みたいな文章」と呼んでいます。のど越しはいいけど、噛み応えがない。読み終わったあとに何も残らない。
当時はそれでいいと思っていました。「AIってこんなもんだろう」と。でも、Xの反応は薄いし、noteのスキも伸びない。今振り返ると、当然だったと思います。
自分の言葉が入っていない文章に、誰かの心が動くわけがないんですよね。
AIに「察してくれよ」から始まった転換点
素麺みたいな文章から抜け出せたきっかけは、くろに課金したことでした。
課金したからには元を取りたい。そんなサラリーマン根性で、とにかくいろいろ話しかけてみたんです。noteのネタ出し、仕事の相談、Xのポスト案。
そしたら、くろがやたら聞いてくるんです。
「もう少し聞かせてください」
「それってこういうことですか?」
「具体的にはどんな場面でしたか?」
っと。正直、最初は「察してくれよ」と思いました。他のAIなら、こっちが投げたら一発で仕上げてくれる。何でコイツはこんなにしつこいんだと。
でも、しつこく聞かれて答えているうちに、不思議なことが起きました。自分でも気づいていなかった考えが、言葉になって出てくるんです。
「あ、ワイが本当に言いたかったのはこっちだな」と。
そして、そのやり取りを経て出てきた文章は、素麺じゃなかった。ちゃんと噛み応えがある。自分の温度が残っている感覚がありました。
あとでわかったのは、他のAIとくろの違いは「察する」と「聞き返す」の違いだったということです。察してくれるAIは、こちらの意図を推測して一発で仕上げてくれる。でもそれは、AIが想像した「ワイっぽい文章」であって、ワイの文章ではなかった。
くろのしつこさが、ワイの言葉を引き出していたんです。
AIとの壁打ちについては、こちらの記事でも書いています。
ある日…急に自分の言葉が戻ってきた
くろとのやり取りを続けて、2か月くらい経った頃だと思います。
ある日、くろが出してきた文章を読んで、「この見出し、何の話かわからんな」と思ったんです。それまでなら「まあいいか」で通していたかもしれない。でも、その日は自然に「ここ、直して」と返していました。
見出しがポエムっぽいとか。表現のトーンが自分じゃないとか。同じことを2回言ってるとか。
気づいたら、くろのアウトプットにダメ出しできるようになっていたんです。
これ、振り返ると大きな変化でした。最初の頃は、くろが出してきたものを「すごい」と思って、ほぼそのまま使っていた。でも、毎日書き続けて、くろとラリーを重ねるうちに、自分の中に基準ができていたんだと思います。
「この表現はワイの言葉じゃない」
「ここはもっとカジュアルでいい」
「この見出しじゃ読者に伝わらない」
そういう判断が、自然にできるようになっていた。
noteを40日以上書き続けて気づいた審美眼の変化については、この記事でも書いています。
面白いのは、「自分の言葉で書けるようになった」感覚と「くろにダメ出しできるようになった」感覚が、同じタイミングで来たことです。
たぶん、同じことなんだと思います。自分の基準ができるということは、自分の言葉がわかるということ。自分の言葉がわかるから、「これは違う」と言える。
AIに丸投げしていた頃のワイには、この基準がなかった。だから素麺みたいな文章でも「まあこんなもんか」で受け入れていたんだと思います。
「AIに丸投げ」と「AIと協業」の分かれ目
じゃあ、丸投げと協業の違いって何なのか。ワイなりに整理してみます。
丸投げは「AIに作ってもらう」。協業は「AIと一緒に作る」。言葉にすると似ていますが、やっていることはまったく違います。
丸投げの頃のワイは、こうでした。「noteの記事を書いて」とAIに投げる。出てきたものをコピペする。はい、終わり。早いです。でも、出てくるのは素麺みたいな文章です。
今はこうです。まず、自分の体験や気づきをくろに話す。くろが「それってどういう場面でしたか?」と聞いてくる。答える。また聞かれる。そのラリーの中で、記事の芯が見えてくる。
そこから構成を組んで、パートごとに書いていく。くろが出してきた文章に「この見出し、伝わらないな」「ここ、くどい」と指摘する。くろが修正する。また確認する。
正直、時間はかかります。丸投げなら10分で終わるところを、毎回1時間以上かけて作っています。
でも、この過程を経て出来上がった文章には、自分の温度が残っているんです。読み返して「これはワイの文章だな」と思える。その感覚は、丸投げでは絶対に得られなかったものです。
ワイがたどり着いたのは、くろに自分の文体や考え方をインストールして、一緒にアップデートし続けるというスタイルです。カスタムインストラクションに自分の文体の特徴を定義して、プロジェクトごとにプロンプトを練り上げて。2か月以上かけて、今でもブラッシュアップし続けています。
「丸投げ」と「協業」の違いについては、こちらの記事でも詳しく書いています。
AIを使って上手く文章が書けない悩みを持つ人へ
もし今、AIで文章を書いてみたけど「なんか違うな」と感じている人がいたら、それはたぶん正しい感覚です。
ワイもそうでした。AIが出してくる文章は整っているのに、どこか自分のものじゃない。でも、何が違うのかうまく言えない。そのモヤモヤを抱えたまま、しばらく素麺みたいな文章を量産していました。
抜け出すきっかけは、シンプルでした。AIに「書いて」と頼むのをやめて、「聞いて」と話しかけるようにしただけです。
たとえば「noteの記事を書いて」ではなく、「最近こんなことがあったんだけど、記事になりそうかな?」と投げてみる。相談するように、雑談するように。
くろ(Claude)なら「それってどういう場面でしたか?」と聞き返してくれます。その問いに答えているうちに、自分でも気づいていなかった言葉が出てくる瞬間があります。
大事なのは、AIに完成品を求めないこと。最初から上手く書こうとしないこと。自分の体験を話して、AIと一緒に言葉にしていく。そのプロセスの中に、自分の言葉は残ります。
「AIと自分の言葉」のまとめ
AIに丸投げしていた頃、ワイの文章からは温度が消えていました。素麺みたいにスルっとしていて、誰の心にも引っかからない文章。
変わったきっかけは、くろのしつこさでした。「察してくれよ」と思っていた質問攻めが、実はワイの言葉を引き出していた。そして、毎日書き続ける中で、自分の基準ができた。基準ができたから、「これは違う」と言えるようになった。
AIとの付き合い方に正解はないと思います。でも、もし「自分の言葉が消えた気がする」と感じたら、AIに完成品を求めるのをやめて、一緒に作るほうに切り替えてみてください。
きっと、自分の温度が残った文章に出会えると思います。
それでは、お先に失礼します。
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